初めての再会(4)
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おれは23歳になった。
一人はあいかわらず。
でも、やるべきことを見つけたんだ。
シルバーアクセサリー。
独学で覚えた。
最初は型押しだけのシンプルなもの。
けど、すぐにその型を自分で作れるようになった。
買いあさったシルバーアクセの雑誌を見ながら、自分でデザインするようになった。
楽しかった。
ときには朝まで作ってて、そのまま仕事に出るってことも。
でも、苦にならない。
おれはこれで生きていこうと思った。
思ったら早い。
さっそくHPを立ち上げた。
格安のレンタルサーバーを見つけたんだ。
そして、個人事業の開業申請に税務署にも行った。
屋号は・・・。
『シルバーアクセサリーショップ Skuld vision』
Skuldは北欧神話の女神で発音は「スクルト」。
未来を司るんだって。
visionは未来の映像って意味。
シルバーアクセで未来を見つけたおれが考えた屋号。
けど、最初はまったく売れなかった。
アクセを作る以外にも、どうやったら売れるのかとか、いかにして経費をかけずに広告するとか。
資金のないに等しいおれは知恵をしぼった。
そして、少しずつ、売れるようになった。
ちょっと安心。
一歩前進だね、中沢。
おれは心の中にいる中沢に話しかけた。
ユウさんと別れてからは、誰とも付き合ってない。
中沢とも、ホントにお別れしないとね。
そう思って、おれは久々に掲示板を覗いた。
寂しさをうめる掲示板。
そんな人たちが集まる空間。




