第2話「最強魔獣との出会い」
「まず、森の探索だな。」
「何かよさそうな魔獣いたらテイムしとこ。」
“テイム”とは魔獣契約の別の読み方。
「なんでも裏コマンドに頼るのはあまりやめておこう。」
「そういえば俺のステータス今どうなってるんだ?」
「えっと、ステータスボードオープン!」
「………」
「あれ?間違えてた?」
じゃあ心の中で、ステータスボード……
ピロン
「おっ、出た。心の中で思うだけでいいのか。」
「どれどれ。」
名前:ショウマ・ヤガミ
歳:17歳
種族:人
職業:なし
属性:火・水
魔法:火球 火剣 水剣 水柱 火柱
レベル:max(余った経験値は体力、魔力に変換します)
体力:57291/57291
魔力:3195486/3195486
「レベルマックスやべぇな…」
「とりあえず、森に入ろう。」
ガサガサ
「結構入り組んでるな。枝が邪魔だ。」
「うぅ…助けてぇ……」
「グオォォォォォ!」
「え!?誰かいる?きっと襲われてるんだ!助けに行かないと。」
「まず、火剣を出してと。『火剣』!」
ボワァ!
「よし!」
「大丈夫か!?今助けるからな!」
「おら!」
ボワァァ!
「グオォォォ……」
経験値を獲得しました。体力、魔力に変換します。
「大丈夫か!?」
「うん、大丈夫じゃない……。おなか減った……。」
「えーっと、まず食べ物だな。そこら辺になんかないかな。」
~5分後~
「いっぱい食べもの見つけてきたよ!食べて!」
「うん。ありがと…。ムシャムシャ…」
……
「ふ~。お腹いっぱい!ありがと!」
「どういたしまして。えっといきなりだけど頭から耳が生えてるけど、もしかして霊猫族?」
「うん。そうだよ?」
霊猫族は世界一力が強く数が少ないためあまり出会わない。
「で、君の名前は?」
「僕?カエデだよ。きみは?」
「俺はショウマだ。ショウマ・ヤガミ。」
「へ~。いい名前だね。あ!忘れてた。助けてくれたお礼にできる範囲で何でも聞くよ?」
「マジで!?じゃあ、テイムさせてください!」
「え?そんなことでいいの?いいよん。」
「よし!じゃあさっそく…。」
「『魔獣契約』!」
ホワァ
「契約完了!そっちは大丈夫?」
「うん!大丈夫だよ!ショウマは優しいからどこまでもついていくよ~。」
「えへへ。照れるなぁ。」
「これからどうするの?」
「えっとね、街に行ってギルドで冒険者登録しようと思う。」
「ふ~ん。そうなんだ…」
「ん?どうしたの?」
「実はね、人間が怖いの。人間に見つかったらすぐに捕まえようとしてくるし。でもね、ショウマみたいな優しい人間もいることは知ってたんだけど…まだちょっと怖いんだよね。」
「なんだ、そんなことか。そのことなら大丈夫だよ。俺が守ってやる。俺からテイムさせてくれって頼んだんだから。」
「ショウマが言うなら大丈夫だね!ショウマ強いもん!」
「あ、ばれてた?」
「当たり前じゃん!レベルmaxだもん!」
「霊猫族はそんなこともみえるのか。よし、街にいこう!」
「うん!」
ぜひ星5までつけてください!