"話せばわかる"と思っちゃいけない
まだ知識も経験も浅かった頃、人の言っている言葉の意味が分からなくて本当に困っていた。言われて辛いってのもあるけど、言ってる人に対しても分からなくて申し訳ないって気持ちもあって、ただただ自己嫌悪に陥っていたのだ。
相手はめげずに話しかけてきた。相手にしてみたら、これは伝えないといけない事だって使命感で話してたんだろうけど、アッシにしてみりゃ、同じ事を何度も言われても、わからんもんはわからん!って感じだった。
そんな経験もあったアッシだけど、知識と経験も増えてく中で、言われ続けた事はこういう事だったのかな?ってようやくイメージできるようにもなって、気づけば伝える側になっていた。
当時伝える経験が浅かったアッシはかつてアッシが教えられたように、同じ事を何度も何度も繰り返し説明していた。相手の反応はかつてのアッシを見ているようで、わかっているような雰囲気ではない。
そしてある時気づく。"話せばわかる"と思っちゃいけない事にだ。
アッシは、アッシが言われ続けて分かったのだから、相手もそうすればわかると考え、相手にアッシの追体験をさせていただけなのだ。
アッシでも分かったのだから、相手もきっと分かってくれる。そんな思考が"話せばわかる"って思考の中には潜んでいる。
"話せばわかる"ではなく、"相手にどうすれば伝わるか"を考えなきゃならんのだとアッシは思う。
かつてアッシがされて参ってしまった事を、気づけばアッシ自身がやっていた事に反省し、その方法を考えているのだが、それは苦難の道だと思い知らされる今日この頃である。




