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元旦に、私はまた恋をする。

作者: PEN

街が雪により白く染まり。

肌を刺すような寒さが世の中を支配している。

今は、1月1日の0時0分。


そう、元旦である。


私はいつも通り神社の前の巨大な石の上に座って、口を閉じ、御参りに来た人達を眺めていた。


すると、こちらに向かって来る人の群れの中に一際輝いて見える美女を発見した。

彼女のまわりを囲うようにいるのは友達だろうか。


おい、どけよ。

見えないだろうがブス共が。


彼女がどんどんとこちらに近づいてくる。


『どうしよう……声掛けたいな……』


私が考えている内に、彼女は私が座っている石の隣を通り過ぎて行った。


『あぁ……、また声をかける事ができなかった……』


まぁ、そもそも声をかける事が出来ないのは分かっていた。

不可能なんだ……、物理的にな。


私の体は石だからだ。


石を彫ることで生み出された存在だからだ。


神社の入口…、鳥居の前などに置かれる。


魔除の存在。


狛犬(こまいぬ)


因みに私は《狛犬(こまいぬ)》の《(うん)》のほうである


はぁ…と、私はため息(は?石像なのにため息…? だと?、黙れよ) をついた。




私は今年もまた恋をした。


決して叶う事の無い恋をした。


今年でもう、80回目…。


ワハハ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 量がないので時間を取らない [気になる点] 作者の脳内 [一言] ニワカは相手にならんわ
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