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ニュースが好きだけど嫌いな理由

作者: ニノ

 常日頃、思ってる事を酔っぱらった機会に書いてみる。


 ボクはテレビのニュースが好きだけど、嫌い。

 日々の事件、日本の政治、世界の情報を見る事が好き。自分の視野が広がって、より深い考えが持てるようになる。そうやって自分の土壌を豊かにして色んなことを考察するのが楽しい。時にはそれが実生活に結びついて、自分の生活が向上するもあって嬉しい気持ちにもなる。


 そしてニュースにはつきもののコメントをする人たち。ボクはこれが嫌いだ。

 情報を補足してくれるコメントは好きだけどね。感情論のコメントは大嫌い。ボクでも取り繕って言えそうな一般論やら道徳論やらを語る人たちが嫌い。本当に嫌い。虫唾が走る。


 ――明日晴れると良いですね。

 明日晴れると嫌いな運動会が開催されちゃうんだけど?


 ――体罰は犯罪です。人間の屑がやる事です。

 ボクはそうは思わないけどね。体罰は人を育む側面もあるし。

 法律上、犯罪になっちゃったのは確かだけど。


 ――いい大人が不倫なんかして、恥ずかしいと思わないんですかね。

 他人の不倫なんか放っておいたら? そもそもニュースでやる事じゃないと思う。


 ――痛ましい事件でしたね。犯人は絶対に許せません。

 痛ましいかどうかはボクが決める。別に貴方が許さないとかどうでもいいかな。


 ――今日から3連休です。どうぞ良い休日をお過ごしください。

 ボクは休みじゃないんだけど? 嫌味なの?



 うん……もう露呈したと思うけれど、ボクはひねくれものだと思う。

 しかも、モラルも低い方かな。だから、同意してもらおうとは思わない。この件で議論しようとも思わない。


 ボクは淡々とニュースを流し続けて欲しいと思っている。

 その情報に対する考えはボクが決めるし、善悪もボクが決める。他人の押しつけがましい考えは要らない。ボクにはボクの考えがあるから、余計な意見を一方的に押し付けてきてイライラさせないで。


 ニュースキャスターの顔も腹立たしい。

 表情を作っている。痛ましい報道の時は辛そうな顔をして、楽しい報道の時は楽し気な顔をする。それがニュースの移り変わりに合わせて数分でコロコロと入れ替わっていく。こんなキャスターなら要らない。情報を補足するため以外の人間は必要ない。


 そういうニュースからの意思表示がね、どうにも洗脳されているようで嫌なんだよね。

 この事件に関してはこう思いましょう。こんな風に考えましょう。一緒に悲しみましょう。一緒に喜びましょう。さあ!さあ!!って。


 ……マジうざい。



 でも、ちょっとだけ考えを変えてみる。


 ボクたちは人間社会で生活している。

 そこには、色んなルールがあるし、常識もある。変な人がいたら嫌だし、近くで犯罪が起きたら怖いと思う。ボクは安心できる環境で生活したい。多くの人がそうだと思う。


 ルールって必要があって出来たものだし、みんなが守らないと意味がない。

 常識って多くの人が既に共有しているもので、共有しているから安心できる。


 ニュースって実は、そういう土台作りに貢献してるんじゃないのかな?

 体罰がダメ、不倫がダメ、痛ましい事件だって、そうやって刷り込んでいくと常識が出来て、ルールが出来上がっていく。みんなが同じ考えを持つようになるから、安心できるし快適になる。もちろん弊害もあるけれど……。


 そして、ボクもその恩恵を受けている節は確実にある。

 だから悔しいけれど、いくらか納得してニュースを見てしまうボクがいるんだよね。


 まあ、そんな現状維持のどうでも良い話。


酔っぱらいの戯言と言う事で、聞き流してくださいな。

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