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僕は20年後のキミと結婚する!

作者: 七瀬




これは! 僕の20年前のお話、、、。

僕は21歳の時に、田舎から都会に憧れて出て来て、一人暮らしを

始めたんだ、、、!


僕の引っ越してきた、マンションの僕の隣の部屋には、新婚さんで

産まれたばかりの女の子を、まだ僕より少し上のお姉さんが抱いていた。



『可愛らしい赤ちゃんですね! 男の子ですか? 女の子ですか?』

『あぁ~女の子なんですよ~!』

『じゃ~パパ似かな?』

『そうなんですよねぇ~! パパにそっくりなんですよ~!』

『元気に育ってくれるといいですね!』

『そうですね!』





僕はそのマンションには、1年ほどで引っ越してしまった、、、!

それまでは、この若い夫婦と仲良くさせてもらっていたと思う...。


何故か? 隣のその旦那さんからも、僕は気に入られていて、、、!


『俺があまり家に居ないから、何かあったら! 女房の力になって

くれないか、、、?』

『えぇ!? 僕で良ければ、、、!』

『秋生は、俺の弟みたいで可愛い奴だな~! 何時でも家に遊びに

来ていいが! 俺の奥さんに手は出すなよ!』

『そんなの! 分かってますよ!』

『娘、可愛いだろう~俺に似てるからな~!』

『まあ~そうですね! 可愛いですよ~!』

『そっか! 飲め飲め~』

『ダメよ~そんなに秋生さんにお酒飲ませたら~! ごめんなさいね!』

『いえいえ! 僕は、、、。』



本当に、いい関係だったのだけど、、、?

僕が仕事で、転勤になってしまったから、、、。

引っ越す事になってしまって、、、!




【ピーポーン】


『はーい! あら秋生さん? どうしたの、、、?』

『大切な話があって、、、!』

『さあさあ~中に入って、、、! 貴方~! 秋生さんが来てるわよ!』

『よお! 秋生、どうした、、、!?』

『僕、転勤になって、、、! 来週引っ越す事になったんです! それで

ちゃんと話しておかないとって思ったんで、、、!』

『そっか! でっ! 何処に転勤するんだ!』

『大阪なんですよ!』

『あぁ~寂しくなるわねぇ~』

『そうだな!』

『今まで、たくさんお世話になったので、、、ありがとうございました。』

『いいのよ~私たちも凄く助かったのよ~この人が仕事で家に居ない

時は、この子と心細かったりしたけど...! 秋生さんが居てくれて本当に

助かってたのよ~!』

『いや~僕は、何も、、、。』

『今まで、ありがとう! 転勤先でもがんばれよ!』

『ははい!』

『じゃ~今日は飲もう~!』

『そうやって! ただ飲みたいだけでしょ~!』

『別にいいよな~』

『はい!』



その時の事は、今でも忘れていない、、、!!!


隣に住んでいた206号室の沖田さんとのいい思い出だ、、、!

なかなか? あんなに仲良くしてくれる人はいないと感じる、、、!


僕もあれから! 何度か引っ越す事になったのだけど、、、?

近所付き合いをする人など、あの後一人もいなかったからだ、、、!


そう言えば、、、?

20年前のあの子は、、、?

もう20歳になっているのか、、、?

元気にしているのかな、、、?




僕も、この20年! 仕事に恋愛に頑張ってきたが、、、!

仕事は出世出来たのだが、恋愛は上手くいかず、、、。

【未だ独身だ!】


僕も41歳になって! もうそろそろ結婚したいと考えている!

いい相手がいればの話なのだけど、、、。





僕は、友達の紹介である女性と会う事になっていた、、、!

まさか、、、!?


これが! 【運命の出逢いになるとは、、、?】



少しお洒落なBARで、その女性を待っていた、、、!

僕は、どんな女性が来るのか? 聞かされていなかった、、、!


『なあ? 誰が来るのか? 教えてくれないか!』

『若い女の子だよ! お前、最近若い女の子といつ話した、、、?】

『・・・・・・えーと?』

『そんなに前なのか、、、!』

『うちの職場に、若い女の子がいないんだよ~! 仕方がないだろう!』

『ちゃんと! 話せるのか、、、?』

『・・・さあ、分かんないよ!』



そうこう話していると、、、?

その女の子が現れた、、、!


凄く爽やかで、可愛らしい女の子だった、、、!


『やあ~ここ! ここ!』

『初めまして! 沖田 まなみです!』

『えぇ!? 沖田 まなみって、、、? ひょっとして、○○のマンションに

住んでた事ない、、、?』

『えぇ!? 何故、知ってるんですか、、、?』

『僕もそのマンションに住んでいた事があって! 隣の206号室が沖田さん

だったから! その若い夫婦の間にね! 可愛らしい産まれたばかりの女の子

の赤ちゃんがいて! その子の下の名前が、確か? “まなみちゃん”だったと

思うんだよね!』

『ははい! その子、私だと思います!』

『まさか、、、!? こんな風な形で会えるとは思ってもみなかったよ!』

『私もです! ただ、あんまり憶えていなくて、、、!』

『まあ~それは仕方がないよ!』

『ただ秋生さんの事は、両親から聞いていたので、、、!』

『そう! ご両親は元気なの?』

『・・・それが、二人とも去年交通事故で亡くなってしまって、、、!』

『えぇ!? そんな、残念だな! もう1度二人に会いたかったかったのに...!』

『じゃ、会いに来てください!』

『えぇ!?』

『私、まだあのマンションに住んでいるんで、、、!』

『あぁ、そうなの? じゃ~行かせてもらおうかな!』

『はい!』


 


僕とまなみは、こうして仲良くなり、、、。

年の差カップルになった、、、。


人の縁とは、、、?

不思議なモノだ、、、!


あんなに仲良くしてくれた人たちの娘と結婚するなんて、、、!

しかも、、、!?


僕とまなみは、あのマンションに一緒に住んでいる。

206号室。



もう直ぐ、僕たちの赤ちゃんが産まれて来るよ。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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