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謎の男

結構短いです。


とても不思議な感覚だ。


身体が組変わっていく。


不快感はない。


むしろ心地良い。


だが安心感はない。


不思議な感覚だ。


そして目覚めた。



***



脳が覚醒する。

目を開けるとキング達が居た。

だが先程までと違い危機感はない。

これが強者の余裕というものだろうか。

身の内から力が溢れて来る。

負ける気がしない。


「掛かってこい!相手してやるよ!」


力の使い方は何故か分かる。

俺の両腕を赤黒い液体が包む。

歪な籠手が出来上がった。


俺は近くに居たジェネラルの腹部を殴る。

すると俺の腕は弾かれる所か貫通した。

俺の近接格闘術はラグナに教えられた戦闘術に施設で習った殺人拳を組み込んだ物だ。

それに上昇した身体能力が合わさる事で必殺の拳法となった。


俺が二体目を倒した所でキングが大剣を降り下ろして来た。

俺は左腕の籠手を平らに広げ即興の盾を作り受け止める。

するとキングの持っていた大剣が根元から折れた。

右腕の籠手を伸ばし剣状にし、剣が折れた事で動揺しているキングの首を切り落とそうとするが…


ジェネラルが間に割り込んで来た。

幸いジェネラルの首を切り落とす事は出来たが、

空中でキングの拳を諸に受けてしまった。

それからはキングの猛攻撃。

俺は文字通り手も足も出なかった。


甘く見ていた。

俺と奴の力は然程変わらないだろう。

ならば戦闘経験の乏しい俺が勝てる道理はない。


俺の意識が薄れる。


駄目だ。このままでは死んでしまう。折角力を手に入れたんだ。死んでたまるか!


だが俺のこころの叫びは虚しく意識を飛ばした。


「吸血鬼か、面白い。死なすには勿体ないな。」



***



目が覚めた。


「ここは?」

「目が覚めた様だな。」


俺は咄嗟に構え様としたが、


「ッッツ!」

「無理すんな。傷が開くぞ。」

「何者だ?」

「貴殿、それが命の恩人に対する口の聞き方か?」

「命の恩人…?…そうだ、あの格闘家は!?」

「あれの事か?」


自らを命の恩人と自称する男が指差した方を見ると包帯が巻かれた筋肉質の男が寝ていた。

間違いない、あの格闘家だ。


「何故俺たちを助けた。」

「何故って死にかけてたから。それとも迷惑だったか?」

「いやいや、迷惑だとは思ってない。寧ろ感謝している。」

「そうか、ならば私に貴殿を助けた見返りが欲しい物だな。」

「見返り?俺が安泰にあげられ物何てないぞ?」

「そうか、それは残念だ。…ならば貴殿を頂こうか。」

「それは丁重にお断りだ。俺にそっちの趣味は無い。」

「おいコラ!私にだって無いわ!」

「え?そなの?じゃあ何?」

「訂正しよう。…私の部下に成らないか?」

「断る。色男は好かん。」


コイツ怪しさMAXな上にイケメンなんだよな。

ミステリアス×イケメンてか?ムカつくな。


「顔か!?顔なのか!?俺の顔が駄目なのか!?」

「あぁ、そいだ。その顔がムカつくんだよ。

2、3回転生してフツメン…いや、寧ろ醜く成ってから出直せ。」

「酷い言い草だな!ていうか貴殿も大概だろが!」

「はぁ?俺はフツメンだろ?」


俺は家の中に置いてあった鏡を除き込む。


そして…


「…誰だ、コイツ。」

ステータスとか出ませんでしたね。

強くなったけどキングは最も強くてボッコボコにされて通りすがりのイケメンに助けられる。

主人公が女なら胸キュンとか有るかもですが、イケメンが憎い男ですからね。

それと主人公負けましたけど、断じて吸血鬼という種族が弱い訳では有りませんよ。

成長仕切ったキングと成り立てホヤホヤの吸血鬼が戦った訳ですから、負けるのは当然です。

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