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捨てられた僕を助けてくれた人は

「お前のせいで、周りのクズ共から笑われたではないか、このホムラ家の面汚しが」



父は僕を書斎に呼ぶといきなり怒りだした。書斎には母とガゼルがいた。一つ上の姉さんと一つ下の妹はいないようだ。



「申し訳ありませんでした父上!!」




僕は謝罪することしかできなかった。




「謝罪が聞きたいわけではない、このホムラ家が笑われだぞ、分かっているのか!」

「本当に申し訳ありませんでした」

「だから、謝罪が聞きたいわけではないと言っただろうが!!まぁ、いい、アルトお前はもうホムラの家の者では無い」




僕は父上が言った言葉が信じらられなかった。




「えっ、父「お前が私を父上と呼ぶな!!いいか、お前はもうホムラを名乗ることはゆるさん。この家、領地から今すぐでていけ!!」




父……ホムラ家当主が言ったすぐに、僕は扉の前にいる2人の兵が左右の腕をそれぞれが捕むと




「それを森へと捨ててこい」




兵はその言葉に従い僕を連れて森へと向かう。




扉から出る時、弟、ガゼルを見ると、笑っていた。僕を見て笑っていたんだ。



(「何で……笑っているんだ……ガゼル」)



そして屋敷を出て歩き、どれほど時間がかかったか分からないが森の奥深くに連れられて行かれると、兵が僕の腕を離し、背中を蹴って僕に…




「フレイム」




炎属性の魔法を打った。僕は慌ててフレイムを避けると




「悪く思わないでくれよ、これは主のご命令だからよ」

「そうそう、悪く思いなら無能な自分を思うのだな」



「「フレイム」」




兵はまたフレイムを打ってきた。僕はまたそれをまたかわす。

この二人は本当に僕を殺すきだ。




(「やばい、このままでは殺される、誰か、誰かたすけて」)




僕は逃げながら、自分でも声に出しているかわからない声で必死に助けを求めた逃げ回ったが・・・




とうとう僕は逃げ場のない、崖へと追い込まれてしまった。




「ふぅー、坊ちゃんや、そんな逃げ回らないでくだせぇょ」

「これで終わりですね。では、坊ちゃん、死ね」




兵はそう言ってまた魔法を詠唱しようとする。僕は覚悟を決め目を瞑ると……




ドサッ、ドサッ




と音がして目を開けると黒いローブを纏った男性が倒れている兵の前に立っていた




黒ローブの男は俺の方へと向きこちらに向かってくると




「大丈夫か坊主」




と僕に、言った




(「ああっ、僕は助かったんだ……」)




そう思うとだんだんと力が抜け、意識が遠くなっていき、僕はゆっくりと意識を失っていった。



ーーーーーーーーー


目を覚ますと知らない天井があった。どうやら僕は助けられたあと、どこかの屋敷に運ばれベットで眠っていたらしい。



隣でスゥースゥーと音が聞こえたので、音の方へと首を動かすと銀髪の女の子が同じベットで一緒に眠っていた。



(「えっ、ええー!!」)



僕は隣で眠っている女の子を知っていた。



女の子の名前はリフィーア・アヴェルディア、この国の第二王女様だ。



(「どっ、どうして王女様が……」)



そう考えていると、扉をノックして


「姫様、失礼します」



と、黒ローブの男が入ってきた。



黒ローブの男は起きてる俺を見て


「おおっ、やっと起きたか。どこか体の調子が悪いところはないか?……王女様は一緒に眠ってたのかよ」



いきなり、体の調子と眠っている王女様を見て言ってくる。



「あっ、あの、はい、助けて頂いてありがとうございました。体は大丈夫でっ、です。」

「緊張してるのかい、まぁ、初対面だしな、あっ俺はジン、ジン・フォースト、歳は36だな。そちらで眠っていらっしゃる王女様の護衛の者だ」



ジンと名乗る男は見た目より少し歳が高かった。最初見た時は20代ぐらいと思っていたからだ。



「僕はアルト・ホ……ただのアルトです」

「うん?家名はどうした?」

「えっと……」

「さっき兵から襲われていたのと関係するのかい?」

「は、はい」

「詳しく話を聞かせてくれないか」



僕はジンに自分がホムラ家の者で家から自分が7属性の全てに適正が無いことで捨てられた事全てを話した。



「やはり、ホムラ家だったのか」

「やはりっと、どうして……」

「なぁに、簡単だ、あの兵の鎧にはホムラ家の家紋が付いてたし、あと、ホムラ家の現当主、アグレイス・ホムラはプライドが高いし、あと、貴族以外を見下すからな」

「父…は家では優しい人でしたが……」

「それはまだ、アルトが子供だからある程度は優しくしてたのだろう。……でも」

「どうかしましたか?」

「いや、アルトはさっき自分が7属性の全てに適正が無いといったな」

「はい、属性の儀で水晶は何も変化しませんでした」

「それなんだが、誰でも属性を持っているはずなんだよ」

「でも、僕には…」

「実はなアルト、7属性にはさらに上がある」

「7属性の上ですか?」

「そうだ」



アルトはジンが一体何を言っているのか分からなかった。




「まぁ、その7属性の上位にある属性、『神属性』」

「『神属性』?」

「そうだ、そして『神属性』は炎属性なら神炎属性、水属性なら神水属性、風属性なら神風属性、土属性なら神土属性、氷属性なら神氷属性、雷属性なら神雷属性、光属性なら、神光属性、闇属性なら神闇属性とある。」

「じゃあ、僕は神属性のどれかに適正を持っているのですか?」

「いや、まだ、わからん」

「えっ、何でですか」

「神属性を持っているのは、神獣クラスの魔物だけと確か王都にある書庫で見つけた本に記されてあった」

「では…」

「いや、まだわからないって。魔物も属性を持っているならお前も持っているはずだ。それに史上初の神属性持ちかもしれないだろ?」

「……でも、わからないじゃないですか、それに水晶は何も変化しなかったのですよ」

「そこなんだよな…あっ」

「今度は何ですか」

「分かる方法あるぞ」

「えっ、ええー」

「まぁ、落ちつけ」

「これが落ちつけるはずないでしょう」

「俺が契約している使い魔を呼べば分かるはずだ」

「では、さっそく」



アルトはジンの両肩を掴み揺らしながら言った。



「おっ、おい、やめろよ目が回るじゃないか」

「あっ、すみません」

「まぁ、だがまずは1回王都に戻っらないと」

「どうしてですか?」

「いや、偶然王女様のお忍び視察の帰りにお前に会ったんだよ」

「……何やってらっしゃるのですか…」

「だから、あの、ほら何だ、お前着いてこい。帰る場所ないんだろ?」

「ですが王女様がいらっしゃいますし」

「それなら大丈夫だろう、王女様は優しいからな」

「そうなんですか?」

「まぁ、自分で頼めよ。俺は馬車とかの準備してくるから、王女様起こしてあとは……よろしく」



そう言ってジンは部屋から出ていった



「僕が起こすのか、王女様を?どうやって…普通でいいのかな?でも王女様だから、うーん」




アルトはリフィーア姫をどう起こそうか考えるのであった。

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