ここどこ?
あれ?俺生きてる?
人生最後の時が見知らぬ女性からの罵倒という、怪奇現象は避けれたみたいだ。
てかここどこだ?体の感覚ないし、なんていうか白。ただただ白しか感じられない。
「おっ、起きたかねー?」
なんもする事ないから脳内でゲームをしていると、どこからか気の抜けたような女性の声がした。
しかし、ゲームが良いところだったので無視をすることにした。
「えーこの状況で無視とかどゆことー?」
・・・
「もしもーし?あれー?ねぇハインちゃん!彼、全然反応してくんないんだけどー」
「うちに言われてもハイパータルいっす」
「でもでも話進まないよー」
「もう帰っていいすか?」
・・・うぜぇ、取りあえず区切り良くなったので相手するか。
「ここどこなんだ?」
「キャーーーしゃべったーーーー」
「そういうの要らないんで」
「天国だよー」
「え」
いやうすうすは気づいてたけど、さらっと言いやがったな。てか天国なんて本当にあったんだな。
「ま、嘘だけどねー」
「うわうぜぇ」
「騙されてるwうけるww」
「もっとうぜぇ」
なんだこいつら、目的はあれか、俺を馬鹿にしようって魂胆か?
なんか疲れるからまた脳内ゲームしよっかな。
「おっとちょっとその脳内ゲームはストップしてくんないかなー」
やっぱこっちの考えは読まれてるんだな。
「それでここどこなんだ?」
「うーん、私の庭って感じかなー」
「よくわからんけどまぁいいや、であんた達はだれなんだ?」
胡散臭いから話半分で聞くしかないな。
「えっとー私は神様やってるものでーす」
「うちはただの手伝いでハインだ」
胡散臭さ80パーセント超えました。
「さて、五十嵐剣護さん。あなたはここにいるハインちゃんに選ばれて、私の暇つぶしに参加する事になりましたー」
「・・拒否権はあるのか?」
「あるけど、輪廻転生直行便だよ?死んでるしねー」
やっぱ死んでたんだな、脳内ゲームの続きやりたいし話だけでも聞いてみるか。
「で、神様とやらの暇つぶしってなんだ?全然思いつかないんだが」
「ちょっと世界作ったからそこで生活して欲しいんだよねー」
ずいぶん壮大な暇つぶしですこと。
全然意味わからんけど確認することは一つだ。
「魔法使えるのか?」
「オフコースだよー」
「準備はできた、いつでも行ける」
「ちょっろww」
こうして新しい人生の始まりが決まったのだった。