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平和な一日の終わり

今日も一日バイトお疲れさま!俺!

早く帰って昨日買ったばかりの新作ゲーム、アポカリスの迷宮13をやらねば。

俺は速攻でコンビニの制服から私服に着替えて店長に挨拶をした。


「店長!お先です!」

「お疲れさま五十嵐君、今日これから暇してない?いつも頑張って貰ってるから食事でもご馳走したいんだけど・・・」


おっと、いきなり分岐点か。

明らかにデートに誘ってきているこの女性は『早見詩織』さん。

俺より5コ年下で24歳なのにコンビニで店長をしていて誰かさんとは違ってしっかり者の人だ。

だがしかし、俺はゲームがしたい。こんなフラグいちいち相手にしていたら俺はきっと今日〈も〉ゲームがまともに出来ないだろう。

故にここはNOだ!


「すいません、今日は予定があって・・・」

「そっか、急に誘ってごめんね。次の休みとかはどうかな?」

「えっと・・急いでるんでこの話はまた今度で!」


店長がまだなにか言いたそうだったが無視だ。

俺は逃げるように走って外にでた。


全力で家まで向かってると、帰り道では一番大きい交差点の真ん中らへんに物凄い違和感を感じた


・・・だって赤い長い髪の女が道路のど真ん中にいるんだぜ?

え、いや普通に危ないってか・・やばい!

俺は彼女に迫っているトラックに気づき走った。


「そこの君!あぶなーっぷぎょふ」


ドンッという音がして急に視界が変わりなにが起こったのかわからない俺の目の前には、先ほどの女性が俺を見下ろすように立っていた。


「だっせっぇwうけるww」


まさかの第一声が罵倒でした。


彼女とトラックしか見えてかった俺は、反対から来ていた車に気づかず撥ねられたようだ。


「丁度いいや、探すのタルかったからお前でいいや」


もう彼女の言ってる事もほとんど聞こえない。

体の感覚ないしたぶん死ぬんだろうな。


「もしもーしハインです、任務完了したんで今からそっちむかいまーす」



彼女は空に向かってなんか言ってる。


あぁ、積みゲー増えちゃったな。





俺のこの世界での思考はそこで終わった。



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