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アルカディアの境界 ‐空の奏者‐  作者: 絢無晴蘿
Noblesse Oblige外伝 聖ルキアの後悔と鏡の魔王。そして主人公ローズマリア
75/80

塔の上のルキア


高い塔の上、そこにいたのは聖女でした。



真っ赤な瞳は魔物の瞳。

金の瞳は獣の瞳。

頬には歪な傷。

そして、背には中途半端な翼が一つ。

一対の翼をもたない彼女は、飛べない鳥。


塔の上で、ずっと一人。


いいえ。

もう一人。

彼女と寄り添う影。

でも、やがては消えてしまうでしょう。

それは、影でしかないのですから。


口をつぐんだまま、彼女は彼女の出来ることをします。

もくもくと、ただ、良心に従って。


壊れた聖女は、塔の上。

一番上の部屋には、本物の聖女の画。

哀れな聖女に思いを馳せながら、彼女は二人ですごしていました。


でも、それももう終わり。

なぜなら、もうすぐここに魔王とその僕達がやって来るから。


それでも、彼女は二人でずっと、ソコにいました。


だって、彼女には何も無かったから。


いいえ。

本当はすぐそばにあったはずなのに、無い事にしてしまったから。


酷い人。

きっと、彼女は後悔をする。




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