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第1話 神父ミハイル=ストルコ

 大英帝国、イングランド、グレートブリテン、ユナイテッドキングダムと呼ばれる西欧に位置する国の郊外に存在する木造の古びた教会の中で、一人の若き敬虔な神父がミサを支障なく行えるよう懸命に聖書、祈りの言葉、聖歌をそらんじている。


 本日は土曜日。

 キリスト教徒は日曜日の朝にミサ、つまり礼拝を行う。

 残された時間は24時間。


「天におられる私達の父よ、皆が聖とされますように。

 御国が来ますように。

 御心が天に行われ、地に行われますように。

 私達に日毎の糧をお与えください。

 私達も人を赦します。

 私達を誘惑に陥らせずに、悪からお救いください。

 アーメン。

 えっと、ここから先は、どう祈ればいいのでしょうか?

 私はまだ未熟者ですね......。」


 若き敬虔なる神父が深い溜息をついた時、教会の扉を開く者が現れた。

 1人は鍛えられた体を持つ若い男、もう一人は落ち窪んだ瞳と頬、痩せ衰えた体を持つ壮年の男。

 後者の男の健康状態は、あまり良いとは言えない。

 その理由は、バーに入り浸り酒に依存し、アルコールの大量摂取が原因で肝硬変となったからだ。


「どうかされましたか?」


 若き敬虔なる神父は2人の男に声をかける。

 若い男は教会内の長座椅子に瘦せ衰えた壮年の男を座らせた後で、口を開いた。



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