防具職人の武器作り
後書きで重要なお願いがあります。
ご協力をお願い致します。
ウリエルが仕留めたトンボ型モンスターは、素材として小屋まで持ち帰ってきてくれていた。
かなり大きく目立っていて、カンパネの手先らしき者たちが尾行してきたが撒いてきたそうだ。
普通の人間にどうこうできるウリエルではない。
「さてと、このトンボ型モンスター……。脳天はエグいくらいに潰れてモザイクをかけたいレベルだが、逆に言えば他は素材として使えるな」
「なるべく傷付けないように斃しましたからね!」
「えらい、そこは有能」
「そこ以外も有能ですよー」
面倒くさいので話を進めることにした。
「特徴としては、この翅――ブレードだな。刃のようになっている」
「たしかに説明した通り、これで特殊な攻撃をしていたので剣っぽくはありますよね」
「これを剣として加工すればいけるのでは? という実験だ」
「ほうほう、良いことを思いつきましたね!」
「いや、正確にはすでに思いついていて実験済みの部分もあるんだ」
「え? すでに?」
イストは奥でガサゴソと探り、何かを持って来た。
それは最初に買い叩いた、安い緑色の甲殻を〝ナイフ〟に加工した物だった。
「強いモンスター素材ではないけど、実験にはなるだろう。ちょっとそれでそこらへんの木を斬ってみてくれ」
「はーい。モンスター素材で作った武器ならスパッと斬れ――……あれ?」
ウリエルがナイフで木を斬りつけるも、パキィンッと壊れたのはナイフの方だった。
「とまぁ、たぶん俺が作れるのは防具だけみたいだ」
「えー!? 武器も欲しいですよー!!」
「何か素材を見ても武器のイメージが不思議と湧かん……」
「それじゃあ、私はずっと素手で戦わないといけないんですか!? それこそゴリラとか言われちゃいますよ!?」
「うわー!? 待て、肩を掴んで揺らすなお前のパワーだと死ぬ!!」
ウリエルに揺らされたイストは、ガクンガクンと人形のように振り回されてむち打ちになるところだった。
ショベルカーか何かという圧倒的な力だ。
「お、落ち着け……実はもう一つ実験した物がある……籠手にナイフを直接付けたものだ……」
「おぉ、もしかしてそれなら!! 天才なのでは!?」
「お前のせいで遺言になる一歩手前だったぞ……ほれ、これだ」
イストが渡したのは、〝ヘラクレスの籠手〟に先ほどのナイフを装着したものだ。
形状的には武器である〝カタール〟や〝ジャマダハル〟という、ナイフとメリケンサックが融合した物にも似ている。
某有名ゲームでは暗殺者や、格闘家が使っていたりするコンパクトな武器だ。
「では、いきますよ。ドキドキ……えいっ!」
ウリエルが籠手に付いた刃物を振るうと、樹木が簡単に斬れてズズンと倒れた。
「成功ですよ!! いけるじゃないですか! 武器!」
「よし、ウリエルで試してオッケーなら、〝アポロンの太陽鎧〟にも同じ原理で武器を付けられるはず……なんだが……」
「あれ? 浮かない表情でどうしたんですか?」
イストはウーンと唸ってしまい、そこで言葉が止まってしまった。
「悩むことなんてありますか? 籠手を作ってそこに翅剣を組み込むだけじゃないですか」
「理屈的にはそうなんだが……ジャマじゃね?」
トンボ型モンスターの翅はサイズ的に1.5メートルくらいはありそうだ。
籠手に固定する場合はかなり長い。
「たしかにバスタードソードくらいの長さで、馬や竜に乗ったりしながら使うサイズですね」
「竜に乗ったりする世界観なのか!?」
「あ、こっちの国にはいません。特殊クラスってやつです」
「残念」
「で、話を戻すと……翅剣をナイフサイズに加工してしまえば良いのでは?」
「それは……理屈ではそうなんだが……できない……」
「なぜです? 防具として完成させる前は脆くて加工しやすいのがモンスター素材の特徴ですよね?」
「そうじゃない……! これだけの良い素材をナイフサイズに加工するだなんて勿体ない……!!」
「……は?」
理解不能という表情のウリエルに対して、イストは血管がブチ切れんばかりに力説する。
「こういうパーツを短くしたら、もう二度と元には戻らないんだぞ!? 長く美しい物なら、長いまんま使いたいじゃないか!! 俺にはわかる……素材がこのままの形が良いと語りかけてきているんだ……!!」
「あ、あはは……そう……なんですね……? えーっと、お水でも飲みます?」
「ヤバい人を見る目だろ、それ!!」
「そ、そんなことは……いえ、ちょっとは、かなり、すごーくありますが」
「俺だってわかっている……! こだわりを捨てれば――頭に語りかけるような素材の声を無視すれば――それっぽい物は簡単に作れるだろう!! しかし、俺自身が許してくれない……!!」
ウリエルは呆れて笑ってしまう。
イストとしては、誰からも理解されないんだなと思ったが――。
「ヤバい、いやー、ヤバいですね。でも、それで良いんじゃないですかね。別にイストさんの目的は最強の防具を量産して人類を救うとかでもなく、ただモンスターの素材で防具を作ってみたいだけなんですから」
「う、ウリエルはそれで良いのか……?」
「私としては恩があって一緒に行動しているのもありますが、何かイストさんって見てて面白いので。そもそも異世界からの部外者ですし、イストさんがやりたいことをやって、ついでにこの世界の人類に恩恵が少しある! くらいでいいんじゃないですかね?」
「ウリエル……お前……」
ウリエルは両手を広げる包容力ポーズをして、太陽のような楽しそうな笑顔を見せた。
「さぁ、イストさんがやりたいのなら、このウリエルが協力しましょう。次に何が必要です?」
「うーん、他に協力してくれる奴が欲しい」
「……いきなり空気をぶち壊して他のオンナですかっ!?」
「別に女とは言ってねぇだろ。この世界にあるという〝魔術〟に詳しいなら誰でも良いよ……」
実は結構面倒くさい奴なのでは、とイストは疑い始めたのであった。
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