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Qub  作者: ソノ
《ヒコツエリア》編
33/80

Q32 TI

 「どうだい、来週久しぶりに」


 「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないでしょ。それに毎週やってるのに、まだしたいの?」


 「そりゃ毎日でもやりたいねえ。ただし金と時間がない、ま、細々とやるのも楽しいさ。おっと、そんなことはどうでもよかったね。さてどうしたもんかなあ。久しぶりだしね、既存エリアを奪われるってことが」


 「そのわりに、えらくうきうきしてない?」


 「いやあ危機感から来る高揚感ともいうべきかな。どこの誰だか知らないが、まさかサキヤミ地区を取られるとは思わなかった」


 「あらそう?あの男の力だとあんまし意外でもないけど」


 「相変わらず手厳しいね。彼も結構な実力者だと思うがなあ。まあこれで里崎君は脱落ということだな。残念だ」


 「そんなことよりもよ、この後の対応でしょ」


 「世知辛いなあ、君は。まあ当分は大丈夫じゃないかな」


 「どうしてそう言えるの?」


 「今回の新しいマスターは恐らく素人だろう。当本人はまだ何もわからない状態に近いんじゃないかな。だからほかのエリアにも手を出そうとは思わんだろう、当面はね」


 「《監視者》がいるでしょ、きっと裏で手を引いているはず。それの方が厄介じゃない?」


 「そうなんだよ、それがネックだね。まあとりあえずは様子見だな」


 「ほんといっつも呑気ねえ。いつか寝首かかれちゃうね、そんなんじゃ」


 「怖いこと言うね。はいはい、わかってるよ。しかし、初登頂で見事登りきるとはね。非常に興味深いことだな」


 「はあ、ダメだこりゃ」


 

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