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「わ」たしから「あ」なたへ

帆の先はまだ昏く

作者: 日浦海里

この路の先に点る灯は

どこへ向かう道標なんだろう

待ち侘びる


あり得ないから願っている


遠ざけておいて待つ自分勝手


叶えば風が吹くかもなんて




身苦しいと


誰の目にも触れたくなくて


関わりを全部拒絶し続けてる


沈みゆく船には独りでいい




難しくても


流れるだけなら海の藻屑で


別の(みち)への海峡は渦逆巻いて


転覆したならそこで終わり




目覚めない


このまま永遠に眠ったまま


静かに終わっていく夢を見る


明日の朝陽が遠くに思える




もう十分と


どこか諦めてたはずなのに


未来(あした)があるから言える戯言と


笑える程度に諦めていない

渦の逆巻く海峡を乗り越えるのは

他人任せにしかできなくて

出来ることはその路を往くかどうかの選択だけ

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― 新着の感想 ―
[良い点]  ひとりでいたい、も。ひとりでいたくない、も。  きっとどちらも本心なのでしょうね。  だから相手の行動に委ねる。  願掛けのように。  自分のつらさ。相手のつらさ。  その内側にある…
[気になる点]  帆先の空を向いて昏いと嘆くも船首は何処へ向いているのか、流れには任せず任せた人は誰なのか…… [一言]  浮かぶ先導、村上水軍!
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