帆の先はまだ昏く
この路の先に点る灯は
どこへ向かう道標なんだろう
待ち侘びる
あり得ないから願っている
遠ざけておいて待つ自分勝手
叶えば風が吹くかもなんて
身苦しいと
誰の目にも触れたくなくて
関わりを全部拒絶し続けてる
沈みゆく船には独りでいい
難しくても
流れるだけなら海の藻屑で
別の路への海峡は渦逆巻いて
転覆したならそこで終わり
目覚めない
このまま永遠に眠ったまま
静かに終わっていく夢を見る
明日の朝陽が遠くに思える
もう十分と
どこか諦めてたはずなのに
未来があるから言える戯言と
笑える程度に諦めていない
渦の逆巻く海峡を乗り越えるのは
他人任せにしかできなくて
出来ることはその路を往くかどうかの選択だけ