表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兵器のエクセレント  作者: 濱澤 イケ
1/1

第一話 転校生

「小牧ちゃん!逃げて!」

 誰の声?誰かが私に叫んでいる。何かが飛んでくる、それは何かの棘だ。無意識に子供をかばい背中から生暖かい感触がする。

「小牧ちゃん!」

 誰かが叫びながらこっちへ来る。口の中は血の味がするこれが死ぬという運命なのか。と考えるうちに頭が真っ白になる。

 ゴツン…目が覚めるとそこはベッドだった。小鳥の鳴き声と共に目が覚める。

 私、小牧 麻衣は普通の高校2年生。普通に友達がいて、普通に生活している。漫画に出てくるモブキャラみたいなものだった…あの時が来るまでは…

 学校に入るといろんな人があいさつをしてくる、この高校は川が近く、海や山はないが自然災害などに強いといわれている。

「ねぇねぇ小牧~」

 と友達の巴が話しかけてくる。彼女は里崎 巴。見た目はギャルっぽいが皆には優しくリーダーをやる。噂話が好き。

「どうしたの巴?」

 巴はスマホを見せるとそこには黒い物体が飛んでた。

「最近なんかこんなのが飛んでいて町が襲われてるみたいだよ、帰り道気を付けないとな」

 なんか見たことあるけど気のせいかな?

「そうだね、こんなのが町に来たらどうするんだろうね」

 知らねえよよいたずらっぽく巴は言い返す。

「巴、今日も一緒に帰ろうね!」

 というといいよ~と答えると席に着く。朝のHRが始まる

「えー今日から転校生を紹介する。」

 先生がそう言うと教室から一人の男の子が現れる。髪は女の子のようなショートカットに目はパッチリしてお人形さんのようだった。

「水無月 明奈という。みんなも仲良くしてくれ。席は・・小牧、お前の隣だ」

 へぇー転校生ね。この高校では珍しいな

「よろしくね、水無月君」

 水無月君は頷く席を座る。巴はHRが終わると水無月君に話しかける。

「水無月・・・ナヅキでいいかな」

 水無月君は頷くと巴は「よろしくな」とかえす。立ち去る巴を見た後、私を見る。なんか言いたげだなと思うと口を開く

「学校の案内をしてほしい」

 とお願いされる。私は昼休みにナヅキの案内をする

「なんかナヅキってあだ名は悪くないな」

 とぶっきらぼうなことをいうがどうやら巴の付けたあだ名は気に入ったようだ。私にもナヅキと呼んでいいといわれた。

 今日は帰りのHRが終わった後、私と巴とナヅキで帰った。たまたま変える道が一緒だったからだ。

 今日はどうだったなどいろいろ聞いてみるとぶっきらぼうの反面、内面は優しいことが分かった。そんな話をしていると空が暗くなり今日、朝に聞いた直径二十センチの黒い丸い物体が現れ、手のような足のようなものが三本出てくると私たちに飛び掛かってきた。やられると思ったら、ナヅキがボールのように蹴り飛ばすと私と巴の腕をつかみ、近くの物陰に隠れる。

「チッ厄介だな」

 とナヅキは呟くとここにいるように伝える。そしてどこから出てきたのかCZ75拳銃を持ってその黒い物体を撃ち抜くとCZをホルスターにしまって私たちの手を引いてさらに逃げる。逃げてる最中にスマホを出してどこかと連絡する

「こちら水無月、現在民間人二人を保護しつつ“奴”らと交戦している、至急応援を頼めるか?」

 聞こえはしなかったが増援は出せないという連絡だろう。あまり良い顔ではない。ナズキはCZの弾を確認すると二人をちらと見てつぶやく

「何で二人が襲われたかはわからんが、なんか目的でもあるのか?」

 ナヅキは黒い物体を何体か倒して、川の堤防のほうへ向かう。堤防から街を見ると既に焼け野原になっていた。街にはたくさんのあの黒い物体がいた。少し歩くとヘリポートにはヘリコプターがあった。ナヅキが独自に手配したものらしい。ヘリに乗ると、ナヅキは口を開く

「お前ら、あれが何か知ってるか?」

二人して首を横に振るとナズキは一息入れて

「あれは本来、さまざまな空間で使えるために開発されていた兵器だ。しかし三年前にこれらの機会が脱走し、人を襲うようになったんだ。日本に降りたのはちょうど一か月前の話らしいな。通称ザンポーニャと呼んでいる手がたくさん出たときに似てたらしいな。」

 巴は状況についてこれてなく茫然とする。 

「じゃあ、他のみんなはどうなったの?」

 ナヅキは落ち着いた感じで言う

「おそらく無事だろう、僕の仲間が救助活動を行っているし犠牲者がいれば報告は入れてくれるはずだからね。」

 冗談でも無事といったほうが妥当かもな、これ以上変に言うとパニックになるし。私はみんなが無事でいることを祈るしかないようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ