女子トーク
マリーの部屋で、色んな話をした。
マリー曰く、これは女子トークと言うらしい。
その中でセルジの話が出てきた。
セルジはマリーの2歳年上の幼馴染み、と言っても、この村では子供達は皆が幼馴染みになってしまうのだが、両親同士が仲が良く、特によく2人で遊んでいたそうだ。
幼い頃は、2人共お互いに結婚しようねって約束していたようで、2人の両親も盛り上がって、許嫁として扱われていたらしい。
マリーも、セルジが嫌いな訳じゃないが、年頃になると、それよりも外への憧れが強くなって、まだ会った事のない、未知の人との出逢いなんてモノにも憧れるようになったそうだ。
段々とその思いが高まってしまい、両親とケンカをした事もあって家出をしてしまったそうだが、そんな時に私に助けられたものだから、これは運命だと感じてしまったらしい。
しかも、私のマリーへの対応が、マリー曰く完璧だった様で、私以上の人に出逢える事はもうないと思い、強行突破で私にぶつかってきたそうだ。
やっぱり私にはセルジしかいないのかなぁー?って言いながら、マリーはウトウトしだした。
この数日間の疲れが出たんだろうな。
そうしてその日は2人で眠ることにした。
マリーとは他愛もない話をずっとしていた。
勿論、こんな事は初めての経験だ。
女の子の格好で、女の子と話をするなんて、自分が経験するなんて想像もしなかった。
こんなに自分の事を気にせずにいられる事なんて、今までなかった。
それがこんなに心地いいなんて……
私も疲れていたのか、その日はすぐに眠りについたのだった。
朝起きて、いつもの服に着替える。
「あぁ!アシュレイ様!やっぱりカッコいいぃぃ!」
私と腕を組む様にして、マリーとキッチンに向かう。
そこには両親の他にセルジもいた。
「なんで朝からセルジがいるのよ!」
「まぁいいじゃないか。ソフィア、セルジの分の朝食も用意してあげなさい。」
「ええ。もちろん分かっていますよ。」
そんな感じで5人で朝食をとった。
「アシュレイ様は、今日村を出て行ってしまうんですか?」
「そうだね…」
「寂しくなります!ずっとこのまま、この村にいればいいのに!」
「そうだな!アシュレイ、ずっとこの村にいてはどうだ?」
「セルジ?」
マリーが不思議そうな顔をしてセルジを見る。
「この村は良い村だね。皆いい人だし、この村にいると心が安らぐよ。」
「だったら!」
「しかし、私は探している人がいるんだ。だから旅をやめられない。気持ちは有り難く受け取っておくよ。」
「そうなんですね……」
マリーもセルジも、残念そうな顔をしてくれている。
どうやらセルジの誤解は解けた様で良かった。
しかし…
あれからディルクはどうしたんだろうか?
村長の家にでも泊めてもらったのだろうか?
これから村長オルグの家に行くことにしようか…




