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慟哭の時  作者: レクフル
第3章

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村長との話


「じゃあ、私の家まで行きましょう!」


そう言ってマリーは私の腕を掴んでくる。


「マリー、ちょっと村長と話したいことがあるんだ。終わってから行っても良いか?」


「村長と?」


「あぁ。」


「んー。…分かりました。じゃあ、待ってますので、絶対に来て下さいね!私の家は、村長の家から左に三軒隣だから!家の前に、赤い花の花壇があるから、すぐに分かると思います!」


「分かったよ。マリー。」


微笑んで言うと、マリーは嬉しそうに帰っていった。


それを追うように、セルジは私を一睨みしてから出ていった。


そして、村長と2人になった。



「話したいことがある、とは、どんなことですかな?」


「村長は、ナディアと言う人を知っていますか?」


言うと、村長は驚いた顔をした。


「ナディア?!なぜ貴方がナディアの事を!」


「ご存知なんですね?」


「勿論です!私はナディアの娘婿です。」


「っ!そうだったんですね!」




娘婿と言うことは、ナディアの娘は生きていたんだな。


ヘクセレイの街と、この村とは近いとは言えないとしても、そんなに遠くはない。


ヘクセレイの街からだとすれば、10日程で来れる距離だ。


それなのに、何年も会うことが出来なかったなんて…




「魔法の街と言われる、ヘクセレイの街をご存知ですか?」


「いえ……分かりません。」


「この村から、そんなに遠くはないのですが。」


「ご存知の通り、この村は閉鎖的です。外部との交流は一切遮断しております。それは、この村を守る為に仕方のないことでしてな。」


「マリーから聞いています。」


「若い子らには分からんだろうが、昔別の場所にあった村が滅ぼされましてな。」


「えぇ。ナディアから聞きました。」


それから、ナディアと話した事を村長に話した。


村長は時折涙を浮かばせながら、私の話を聞いていた。




そして、最期の時の事も……




一頻り聞いて、村長は目を潤わせながら、


「ありがとうございます。ナディア…義母の事が聞けるとは、夢にも思っていませんでした。」


「いえ…それと、もう一つ聞きたい事があります。」


「なんですかな?」


「私の母は、銀の髪をしています。」


「?!」


「急に私の前からいなくなったので、母を探して旅をしています。」


「は、母親の名はなんと?!」


「ラリサです。」


「ラリサ……」


村長は考え込んで、はっと顔を上げて


「ダレルとキアーラの娘か?!」


「私には祖父母の名前は分かりませんが……母の事を知っていたんですね?」


「ああ、生きておったのか……!」


「教えて頂けますか?母の事を。」







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これからも、どうぞよろしくお願い致します!

(* ´ ▽ ` *)

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