表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
慟哭の時  作者: レクフル
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/363

反省


食事が終わって、お茶の用意をする。


見ていた少女は


「慣れてるんですね。ずっと旅をされてるんですか?」


「そうだよ。」


お茶を差し出して答える。


少女はお茶を口にしてから聞いてきた。


「あの、貴方の名前を教えて下さい。」


「アシュレイと言う。」


「アシュレイ様…」


「えっ?!様とかいらないからっ!」


「でも、私の恩人ですから。」


「様はちょっと……ところで、君の名前は?」


「あ、失礼しました。私はマリリーズと申します。マリーとお呼びください。」


「では、私の事はアッシュで。」


「いえ!それは!…アシュレイ様と。」


「……。」



なかなか言い出したら聞かない子のようだ。



「今日はここで寝るとして、明日はどうするつもりでいる?」


「そうですね…村に帰ります。」


「近くに村があるのか?」


「まぁ、そうですね…実は、親とケンカして、村から出てきてしまったんです。」


「そうだったのか。何が原因で?」


「私の村は閉鎖的なんです。他との交流が一切無くって、自給自足の生活なんです。そんな生活をしてるのがイヤになってきて。だって、外の世界を見てみたいって思うじゃないですか!それを言うと、親はダメだって怒るし、村長にも怒られるし、じゃあもう良いやって思って、村を飛び出したんです。」


「閉鎖的……」



ナディアの事を思い出した。



彼女の村も、外部と関わりを持たずに生活をしていた。

もちろんそれには理由があるが、そう考えると、マリーはナディアと同じ部族なのかも知れない。



「村を出たのが初めてだったから、初めは凄く楽しかったんですけど、何も持たないで出てきちゃったから、お腹は空くし喉は乾くし、でも木の実とかで凌いでたんですけど、魔物にも追いかけられるし、逃げれたけど、で、極めつけはさっきの3人で、追いかけられて怖くなったから、もう、とりあえず帰ろっかなーって感じです。」



軽いな……



「そうだね。あまり旅を軽く見てはいけないよ。親御さんも心配されてるだろうし、帰った方が良いだろうね。」


「アシュレイ様がそう言うのなら!」


ニコニコ笑って言う。


しかし、大丈夫なんだろうか。


心配だ……


「ここから村までは近いのか?」


「えっと、多分2日はかからないと思います。」


「どっちの方に村はあるの?」


「ここから東の方ですかね…?」


「おい、アッシュ。もしかして…」


「関わってしまったからね。心配だし。」


「本当にお人好しだな!まぁ、そんなところも好きなんだけどな!」


心配だからだけじゃなくて、銀髪の村が気になるのも事実だ。


「マリー、私が村まで送って行くよ。」


「えぇ!本当に良いんですか?!」


「よく今まで無事だった位だ。君が思うより、外の世界は危険なんだよ。しっかり準備をしてから旅をしないといけないんだ。このまま1人で帰す事はできない。」


マリーは下を向いてモジモジし始めた。


「ありがとうございます。アシュレイ様……」


「もう夜も遅いから、今日は眠るといい。」


「あ、あの、テントが1つって事は、一緒に寝るって事ですよ…ね?」


「あ、そうか……」


私はもちろん気にしてなかったが、私の事を男と思っているなら、同じテントでは具合が悪いな。

ついさっき、3人の男達に襲われそうになってたくらいだ。

それは怖いと思うだろう。


「私は外で寝るよ。マリーはテントで眠るといい。」


「いえ!大丈夫です!アシュレイ様なら、私、大丈夫です!」


「火の番もしないといけないしね。気にせずにテントで寝ればいいから。」


「そうですか…?本当に、私、アシュレイ様になら……」


「え?」


「あ、いえ、はい!では、そうさせて頂きます!」


マリーはテントへ行こうとする。


「あ、その前に」


と言って、マリーに向けて両手を出して、詠唱する。

そうしないと驚かせるからな。


光魔法でマリーを浄化する。


マリーがそれでも驚いた顔をして


「何ですか?!これ?!なんか、さっぱりした感じがします!」


「うん、浄化して汚れを全て取り除いたから、キレイになったよ。

私も後で浄化するし、キレイになると気持ちいいだろう?」


「あ、あの、やっぱり、私とっ?!」


「それで眠ると疲れもとれやすいしね。じゃあまた明日。おやすみ。」


「え!あぁ、はい、おやすみなさい……」



マリーは少し残念気味にテントに入っていった。


なんだろう?


クルクル表情のよく変わる子だな。


焚き火の前にある切り株に腰をかける。


テントとは少し離れてるから、小声で喋ると聞こえないだろう。



「アッシュは分かってないなぁー。」


私の横に来て、レクスが言う。


「何が?」


「マリーさ。アッシュに惚れたんじゃないか?」


「それはないだろう。さっき会ったばかりだよ?」


「会った時間なんて関係無いぞ!

俺とアッシュは、2回しか会ってなかったぞ!」


「確かにそうか…」


「女心が分かってないな、アッシュは。」


「一応私も女なんだけど…?」


「って言うか、人に疎いんだろうな。まぁ、仕方なかったんだろうけどさ。自分の事にも疎いのかもな!」


「私、何か、変な事言っちゃったかな?」


不安そうな顔をして、レクスを見る。


レクスが少しモジモジした感じで


「変じゃない!けど…そう言うところかな……」


「ん?どう言うところ?」


不思議そうに首を傾げてレクスに聞く。


「そう言うところだぞ!」


言ってレクスがどこかに消えた。




全く分からない……




まだまだ人付き合いがなってないんだろうな。




今日は色々反省することが多い……











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=849298090&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ