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慟哭の時  作者: レクフル
第2章

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流涕



「レクス?!」



驚いて、大きな声でレクスを呼ぶ。



枝からレクスが飛び降りて



「アッシュ!」



と笑う。



「レクス!なんで?!」



「やっと見つけて貰えたぞ!

俺、ずっとアッシュのそばにいたんだぞ!」



「レクス!」



手を伸ばしてレクスに触れようとする。



手が体を通り抜ける。



「ごめんよ、アッシュ。俺、霊体だからさ、触れないんだ……」


「いや、私の方こそ、すまないっ……私のせいで、レクスは……!」


目が潤んでしまう。


「泣かないでくれよ!俺、アッシュを助けられて良かったって思ってるんだ!って言っても、アッシュは強かったから、俺は余計なお世話だったけどさ!」


「そんな事は……!レクス……レクスっ!ありがとう……っ」


言ってて涙が溢れてきた。


「俺の事で泣くなよ。アッシュ。男が女を守るのは当然だろ?!」


そう言ってレクスは笑った。


「アッシュは女の子だったんだな。俺は男だから、当然の事をしただけだぞ!」


胸を張って、レクスは言う。


口を手で覆い、涙を堪えようとするけれど、涙が後から後から溢れてくる。


「また…会えて……良かったっ……!」


「うん、アッシュ、俺もだぞ。ずっと一緒にいてアッシュの事、色々分かったんだ。アッシュ、今までいっぱい大変だったんだな。」


その言葉に、首を小さく横に振る。


「俺、これからずっと、アッシュのそばにいるからさ。もうアッシュは一人じゃないぞ!」



レクスの言葉に、しばらくは何も言えずに、ただ涙が溢れてとまらなかった。








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