魔法に長けた
ギルドから魔法学園はそんなに離れていなかったので、10分程歩くと魔法学園に着いた。
また、さっき話しかけて来た初老の男性がいれば、すんなりと入れそうなのだが。
学園の門の前で様子を見ていると、少し離れた所から、20代後半位の女性が歩み寄ってきた。
「何かご用でしょうか?」
「こちらの校長の噂を聞きまして。
良ければ、お会いしたいと思ったのですが、可能ですか?」
「そうなんですね……実は、先日校長は体調を崩されまして、現在は自宅療養中なんです。」
「そうでしたか……」
「せっかく来て下さったのに、申し訳ありません。失礼ですが、魔法使いの方ですか?」
「魔法も使いますが、剣を使うことが多いですよ。それがどうかしましたか?」
「いえ、失礼しました。校長は、魔法に長けている方を探していましので……魔力の膨大な方や、使える系統の多い方、高度な魔法を使える方、とにかく魔法に特化した方の情報を知りたがっていましたので、初めて会う方にはつい聞いてしまうんです。」
「校長は凄い大魔法使いと言われていたと聞きましたが、そんな方が何故なんでしょうか?」
「それは私も分かりませんが、色んな方とお会いされるのも、少しでもその可能性を見つけたいからだと仰ってました。」
「それは何か理由があるんでしょうね……」
魔法に特化した……
考えれば私は全系統使えて、魔素を取り入れられるとはいえ、持っている魔力は元々かなり多い方だ。
高度な魔法、と言うより、勝手に自分で思うような魔法を作り出している。
どんな理由で探されているのかは分からないが、会ってみた方が良さそうな気がしてきた。
「その校長の家に行かせて頂くのは無理でしょうか?」
「今はどの様な状態でいらっしゃるかは分かりませんので、私からは何とも言えないのですが……校長代理に確認すれば分かりますが、今日はもう学園にはいないので、良ければ明日来て頂けますか?」
「分かりました。では明日、また来させて頂きます。」
そう言って彼女と別れた。
魔法に特化した人を探している。
どんな理由があるのだろう。
気になる……




