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慟哭の時  作者: レクフル
第1章

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レクス


なに?




どうなっている?




なぜレクスが私の前にいる?




どうして私を庇う?




なぜ氷の矢がレクスを貫いている?




少しの間




私は状況がよくのみ込めなかった





レクスが後ろにゆっくり





ゆっくり目の前に 倒れこんだ









「レクス!」



私はレクスを抱き締めた



「レクス、なんで?!レクス!」



回復魔法を発動させる



しかし レクスは息絶えていた



「嘘だ!イヤだ!レクス!」



「は、はは……いた……ここに聖女がいた……」


笑いながら騎士が近づく





「レクス兄ちゃん!」


「レクス!嘘でしょ?!」


「レクス兄ちゃーん!」





「レクス、大丈夫だ、ちゃんと治してやる!レクス!頑張れ!」



顔を撫でながら、レクスに回復魔法をかけ続ける



涙がとまらない



「すごい力だ……これ程の回復魔法が使えれば我らは……」



右手に何も感じない



過去が見えない



だんだん 冷たくなっていく



はじめて 母以外をこんなに触ったのに



抱き締めたのに



暖かさを感じる間もなく



「レクス!いっちゃダメだ!イヤだ!イヤだぁぁぁっ!!」





回復魔法が体全体から発動する




それは徐々に拡がっていき




子供達も




シスターも




騎士達も




農家の人達も




広場にいる人も




この街にいる人たちにも




全体にとどくように




淡い緑の光が イルナミの街を覆っていった







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