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慟哭の時  作者: レクフル
第1章

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36/363

出現



ダンジョンへ向かう道のりを、さっきの騎士達のことを思い返しながら進んで行く。


聖女を、私を探しに来たとするなら、来るのが早すぎる。


この街はインタラス国の最北端にあって、王都からは遠い。

もし王都から来るとしたら、急いだとしても5日はかかるだろう。

そう思うと、他国の騎士かも知れない。


聖女は自国でなくても、探し出して捕らえる事は出来る。

要は早い者勝ちなのだ。

争奪戦にならないように秘密裏に動くのだが、その為には情報網がかなりのカギとなる。

どこの国でも、自国にも他国にも、諜報員を派遣しているのだ。


しかし、他国から来たと言っても、聖女探しで来たと言うのには行動が早すぎる。


他の事でこの街あたりにやって来ていて、諜報員から聖女の噂を聞きこの街にやって来たのか、それか元々この街に何らかの用事があって、来てから噂を聞いたのか。


何にせよ、私の回復魔法の事が漏洩した可能性があるならば、早めにこの街を出た方が良さそうだ。


明日は、最も魔素が多くなる日だ。

今も魔素がいつもより多いのを感じる。

一度魔素を集めて細道が出来るか、試してみるか。




そう考えてるうちに、ダンジョンにたどり着く。




地下に下り、魔物を倒していく。


魔素が多くなっているからか、いつもより魔物が多くなっている感じだ。


それに強くなってる?


まぁ、私はあまり変わらず倒せて行けるが、途中見たパーティーの連中が、かなり手こずっていた様だ。


もしかしたら行けるかも知れないな。


そう思いながら、地下3階のあの場所までたどり着いた。





両手を右の壁にあて、魔素をコントロールする。




周りの魔素が集まってくるのが分かる。


まだ足りないか?


もう少しか。


全身に力を込めて、魔素を集める。


魔物の魔力も体から抜けて、私の元までやって来たのが分かった。


こんなことも出来るのか……


自分の事なのに驚いてしまう。


ここまで魔素を操った事はなかったから分からなかった。


しかし、思ったよりも体力を奪う行為だったようだ。


かなりの疲労感が全身を襲う。


大量の魔素が集まった様に感じた時、手をあてている所から小さな穴が出来ていき、それが少しずつ大きくなっていく。


それは段々と人一人分通れるくらいの道へと変わっていった。





これがクオーツが言っていた細道か。











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