レクス達の事情 4
何とかやり過ごし、一旦農家の人には帰って貰えた。
でも、「また来るからな!」って言って、今は仕方なく帰ったって感じだった。
アイツらは隅で抱き合って震えてた。
大人の、こんな嫌な罵る姿を見たら、子供じゃなくても怖くなる。
フェルが俺の所にきて
「ごめんよ、ごめん!レクス兄ちゃん!俺、俺シスターが元気になったのが嬉しくて!」
「……何があったの?」
隅で震えてるエミー達を抱きしめて、シスターは優しく聞く。
「俺達が皆嬉しそうにしてたから、農家の人達が、どうした、今日はやけに元気だなって。」
「それで?」
イライラしながらフェルに聞く。
「俺、シスターが元気になったこと、言ったんだ。農家の人も、シスターが長い間病気だから良かったなって言ってくれてっ!」
段々涙声になりながら、フェルは続ける。
「それでっ!う、嬉しくなって!昨日見たこと、つい言っちゃったんだっ!うぅっ……!」
涙で声を詰まらせながら
「ごめ、ごめんなさい、こ、こんな、ことになる、って、思わなぐっでっー」
フェルがグズグズに泣き出す。
シスターが、泣いているエミーを抱き上げながらフェルのそばまで行き、フェルも一緒に抱きしめる。
「ふぅー……」
俺は何も言えずに、深いため息が出るだけだった。
さっきまでの、楽しくて、嬉しかった気持ちが一瞬でどこかに行ってしまう。
アッシュ……
アッシュ……
俺 どうしよう……




