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慟哭の時  作者: レクフル
第1章

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魔法


今日もダンジョンで魔物を狩る。


地下に潜り、1階、2階へと下って行く。


魔法を使う時は、なるべく他の冒険者がいない時に使う様にする。




私が使える攻撃魔法は、全系統だ。




魔法を構築する時、どんな魔法をどの様に使うのかを、具体的に映像を作り上げるようにするのだが、これは私しか出来ない事の様なのだ。


いや、他にそうやって魔法を使っている人を見たことがない。


一般的には、魔力を体内に循環させてから魔法陣を作り上げる。

この魔方陣もキチンと勉強し、術式を把握していなければ作り上げる事が出来ない。

その魔方陣を形として発動させるのに呪文が必要で、詠唱によって魔方陣の術式が起動していき、発動となっていくのだ。


この行程をすっ飛ばして魔法を放つ私は、他の人からするとやはり異常なのだろう。


母には魔法を教わっていたが、初期の行程を教わっている途中で発動させたものだから、これには母もかなり驚いていた。




全く、どうしてこんな体に生まれたのか。




普通でいいのだ。




普通で。




人が聞いたら羨ましくなるような力を持っているのかも知れないが、人と触れ合えないというオマケもついているのだ。

これがどれだけもどかしい事か。




しかし、母には触れても問題がなかった。




親子だからか、他に何かあるのかは分からないが、母に触れても何も問題がなかった。




私が安心して触れられるのは、母しかいないのだ。









そうこうしているうちに地下3階へ降りる階段までやって来た。


今日は例の場所まで、地図を確認して目指すことにする。


地下3階の魔物は、グール、ゴブリンキング、ヴォーグ、アウルベアー、といった具合だった。


グールはスケルトンと同じ様に、光魔法で浄化。

これは戦いにもならない。


ゴブリンキングはただのゴブリンよりも大きな体格であり知恵も働くが、こちらも俊敏に動いて剣で首を狩ると、すぐに生き絶える。



私が使っている剣はどこにでも売られている初心者用の鉄の剣だが、そこに魔力を這わせて使っている。

そうすれば、ある程度のモノは問題なく斬れていく。

他の人が使えるかどうかは分からないが……



ヴォーグは狼の魔物だ。

こいつは俊敏に動くので動きを目で追い、狙って来た所を一撃で倒す。

しかし、この魔物は毛皮が良い値段で売れるので、なるべく傷を付けたくない。

だから、人がいない時は闇魔法で内臓を腐食させて倒す様にする。

この魔法は内臓をダメにしてしまうので、内臓が素材となる魔物には使えないが、ヴォーグは食材になりにくいので、毛皮だけしか必要ないのだ。


アウルベアーは獰猛だがヴォーグに比べれば動きは遅いので、比較的簡単に倒す事ができる。

ただ、アウルベアーは毛皮の他に、肉も食材となるので、毛皮を傷つけないように両目に氷の矢を放った。

脳は食材にならないので、この方法だと毛皮も傷つかない。

ただ、しっかり狙わないと両目には刺さらないので、両手でコントロールは必須だが。





そうして、クオーツが教えてくれた、行き止まりの場所までやって来た。






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