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ゼフィルス、結婚は嫌よ  作者: 多谷昇太
第一章 チェリッシュ

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13/30

悪いな、ほかあたってくれよ…

その惑香に目を奪われて、会場の中から目をつけていたことも大いに考えられた。ふだんのナンパにおいて実に効果的だった自分の金力をちらつかせれば、またこちらも大いに役立っていたに違いない、取り巻きの男のマッチョながたいとその無言の威嚇を効かせれば、いつものようにモノにできるとボンボンは踏んでいたのに違いない。しかしいかんせん標的の惑香がゼフィルスの化身であることに気づくことはなく、またその連れ合いの美枝子の強さに思いを致すこともなかっただろうボンボンは、この直後に手痛いしっぺ返しを受けることになる。

 惑香の腕をつかんでいたボンボンの腕を逆につかみ返しては惑香から引き離し、その当時流行っていた横浜銀蝿の決めゼリフを美枝子が口にする。「悪いな、坊や。ほかあたってくれよ。あたしがこの子のマスターさ」宝塚の真矢ミキのような男気を丸出しにして、また何より気合いの格の違いをあからさまにして眼を飛ばすと、ボンボンは一瞬でちぢみあがり、マッチョ男もたたらを踏まされた。その隙に惑香を引き連れてすばやく離れる。二人は唖然として見送るしかなかった…。


かかるアクシデントの直後だったので、またかくも頼もしい美枝子もいまはおらず、突然現れた義男に思わず警戒感をもよおしたのだったが、しかし先述したとおりにそのようなチンピラどもを連想させるような義男では元よりない。むしろその雰囲気にとても好感が持てた。「あなたにピュア…」とかなんとか云っていた美枝子のミステリー談義を惑香は確かめたくもあったのである。では話を青山のベーカリー喫茶店に戻そう。

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