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転移系かと思ったらバトルヒロイン系だった!  作者: ああああ・あ・あああ
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2 スマートフォン・他能力検証

ベットの中で目が覚め、夢を信じるなんて俺は馬鹿だなと思い「30にもなって中二病かよ」と言いながら、近くに置いてあるスマートフォンに「来い」と命じた。


そして、手に取っていないはずの手の中にあるスマートフォンと言う訳の解らない状況に目が覚める。


『もしも夢が現実だったら』なんて馬鹿な事を考えながら、ベットの端に放り投げもう一度「来い」と言うとやはり手に取っていない手の中にあるスマートフォンと言う状況にある。

夢遊病・思い込み・夢の続き等と考えながらカッターでスマートフォンを軽く傷つけ、有るはずの傷が無い事を確認しライターの火であぶり・踏みつけ画面を割り・全力でへし折った無傷のスマートフォンを見る。

夢だった場合意味がないと思いつつ、頬をつねると言う古典的な行動で自分が起きている事を確認した後『これはまずい』と言う事に改めて気が付く。

平凡で何の才能の無い俺が異世界に行ったとしても絶対に生き延びれない事を、俺は知っている。

今この瞬間、若干メタボが入った中年が何の準備もなく異世界に行くなど無謀にもほどがあることを、誰よりも俺が知っている。

スマホの画面で日曜日の朝6時だと言う事を確認し慌てて着替え、靴を履き女神が言う『使者』とやらがいつ来てもいいように準備する。

日本の通常のアパートの一室で靴を履き、適当に食い物を口に押し込みつつスマートフォンを操作する。

『願いが俺の考えた通りなら』と思いつつ、ゲームアプリを開き主人公が持っているアイテムの『薬草』を取り出す。

どことなくほうれん草にも見える『薬草』を前にし、喜びのあまり握りこぶしを握りしめ「おおおおぉぉ」と声が出る。

『使者』とやらが急にやってきて連れていかれる前に、スマホの能力を検証し準備を整えなければならない。

やくそうを取り出した結果アプリ内の持ち物欄にやくそうが無くなっているのを確認しやくそうが戻ることも確認した後、目の前にある皿をスマホに押しつけ入らない事を確認する。

自分がゲーマーで色々なゲームをクリア後消さないでよかったと思いつつ、別のアプリを起動しアイテム『ふくろ』を出す。

ふくろに皿を入れスマホに戻ることを確認しふくろ内のアイテム表示に皿と出る事を確認した後、ふくろを出し部屋にある物を片っ端から入れ、袋の容量を確認しようとするがタンスやベットまではいる事から本当にゲーム上の『ふくろ』の性能そのままなのだと確信する。

両手の中に納まるサイズのふくろ内にとんでもない量の鎧・盾・剣・その他雑多アイテムが入っている事に若干恐怖を覚えつつ他のゲームアプリをアンインストール・インストールする。

このゲームはチュートリアル中に登録前ステータスカードが渡されるため、『自分の名前を登録してね!』と出ている画面を無視し、真新しいステータスカードをスマホから取り出す。

ゲームを進めるうえで必要なステータスカードが無くなった結果、バグが発生しているのをみて注意事項を認識しつつ再度入れバグが消えるのを確認した後再度、チュートリアル上のステータスカードを再び取り出す。

星野和也と記入しステータスカード登録を済ませ、自分のステータスを出す。

レベル1・魔力3と表記が出るのは良いとして他の力・速さ・守備力・頑強・知能がノイズが混じり数値が変化して安定しない。

アームレスリングの選手が力10・ボクシングの選手も力10どっちが強い?と言うようなもので、しっかりと断定できないと言う事かな?と推測をする。

そして、ステータスの検証のメインに移る。

出したままのふくろ内にある力のポーションを取り出す。

力のポーションは使うと永続的に力を5上げることが出来る貴重アイテムであり、ゲーム内ならともかく現実で使うとどうなるかわからない不安アイテムだ。

力、筋力と言い換えてもいい。


『アイテム、力のポーションを星野和也は使用した』


『星野和也は力が5上がった』


『筋肉の塊である心臓も力5上がった』


『血管破裂して星野和也は死亡した』


ではシャレにならない。

だが、使わないと力が不足して


『スライムと戦闘が始まった』


『星野和也は動きが鈍い』


『スライムの攻撃』


『星野和也は死亡した』


でもシャレにならない。

動物実験でもしたいとこだが、7時にもなっていないのにペットショップは空いていない。

スマホから動物を出そうにもこちらに対してどこまで友好的・敵対的なのかすらわからない。

何かなかったかとふくろをあさるが、鉄の剣を出し俺の力では碌に振る事すら出来ない事を確認しただけ。

鉄の剣を持ちよろめいた瞬間テーブルにあった力のポーションを倒し「やばっ!」と声を上げた時には遅く足にかかり思わず目をつぶる。


ピロリロリン!


『星野和也は力が5上がった』


何か頭の中で声が聞こえたと思った瞬間、鉄の剣が軽くなったことを知覚する。

鉄の剣をまじまじと見て心臓がバクバクと音をなっているが死んでいないことを実感すると思わず「ほおおおおぉぉぉぉ」と声が出る。

ゲームシステムが本当に現実にも適用されることを実感し吹っ切れた後、色んなアプリゲームから永続的にステータスが上がるアイテムを出し、出した端から使い続ける。

アプリを起動してはアイテムを出し頭にかけ・食べ・飲み・振り・こすり今あるアプリの全アイテムを消費する。

頭に角が生えた!等ととんでもない変化があると困るので、体の調子や鏡・ステータスカードを見ているとステータスカードに表示されるステータスが意外対応幅が広い事に気が付く。

ステータスカードを取り出したゲームでは力と表記されるがそのほかのゲームでは筋力・power・STRと他の言い方で表記されているが、例えば筋力を増強するための種を食べるとステータスカードには力5・筋力5と一時的に二つの種類が表記されるが1・2秒経つと統合され力10となる。

そしてそれは、他のステータスも同じで統合されていく。

だが、本来存在しないSPと言うステータス増強アイテムを使用するとステータスカード上に新たにSPと言う項目が増える事を確認した。

ステータスが上がっていき体に問題が特に無く、力が上がったせいでコントロールが効かなくコップが割れる!等も無く、順調?に人外へとなっていく。

ステータス永続アップアイテムは基本貴重アイテムなのでそれほど数は無いが、ステータスは最終的に40台まで上がり最初は力4~6と出ていたのと比べるとかなり上がったことになる。

さらにいくつかのゲームで経験値が入手できるアイテムあり、レベルも順調も1から10まで上がったく。

最終的には自分の姿は全く変わらないのに、親指と人差し指で500円玉を曲げる等と言う非常識な力を得る事に成功する。

使用した後の空き瓶などは、他のゲームからアイテムを抜き取ったアイテム袋に入れゲーム内に戻す。

切っ掛けとなった鉄の剣を素手でへし折り、耐久値が設定されていないはずのアイテムでも破損することを確認する。

ちらりと時計を見るがすでに9時を回っており「こないなー使者こないなー」と思わずつぶやく。

近代武器があるゲームから慎重に銃を取り出し弾を確認し、試し打ちに行くことにする。

力を込めず普通に動く分には「うっかりドアを曲げてしまった!」などと言う事もなく、通勤に使用しているママチャリでコントールの練習ついでに移動することにする。

最初は通常通りに力を込めた為タイヤがスピンしてしまったが、5・6回こぐと感覚が判りかなり速いが不自然ではないスピードで人気のない所を目指す。

適当に山の方へこぎ続け30分もする頃には人気のない山の中に、普段ならとっくに疲労で動けなくなっていてもおかしくないのに息切れすら起きない。

『パン・パン』と適当に撃ち機構上問題なく動くこと再現されていることを確認し、剣・蹴り・拳・握力で木々をなぎ倒し自身の力を確認する。

まあ一言でいうなら「やり過ぎた」である。

スクロールを使用し火系初級呪文を取得したのち手から発射し、威力を確かめたがこのまま中級を取得すると山火事になる可能性により中止し、その後回復系初級呪文を取得したあと他は異世界に行った後に試すことにし終わりにする。

アパートに帰った後自分の力で問題が起こると困るので実験を兼ねてアイテムの作成をする。

あるゲームのステータスダウン系呪いの装備を他のゲームに移し、アイテム合成機能を使い全体の80%ダウンするだけのネックレスと言う本来なら使い道が絶対にないアイテムを作成し装備する。

この時12時をすでに回ったはずだが、何故か使者は来なかった。



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