もしそれが本当に求めたあなたの幸せならば
ショッピングモールで働いて
夜は夫の相手で手一杯
産まれたての子供は泣き止まないし
洗い残した食器は山と積まれてる
残業代は出ないし 時間外労働は当たり前
それでも「前向きに生きなさい」と背中を押されてる
時折出るため息さえも「気のせい」とごまかさなければいけない
もしそれが本当に求めたあなたの幸せならば
私は何も言わないけれど
もしそれであなたの胸が満たされるのならば
私は黙って空を仰ぐしかない
週に一回食べるマックが贅沢で
夫は目の前にいるのにスマホに夢中
抱きかかえた赤ん坊は甘えてくるし
明日に残した仕事は頭から離れない
ツイッターで愚痴を零しては削除して
自分の心を隠しては「前向きに生きよう」と決意している
時折流れる涙でさえも笑ってごまかさなければいけない
もしそれが本当に求めたあなたの幸せならば
私は何も言わないけれど
もしそれであなたが喜びに包まれるのならば
私は黙ってあなたを見つめるしかない
多分私のこんな話にあなたはうんざりするでしょうね
「あなたは夢ばかり見て気楽だから
適当にやってても食べれなくなることはないから」と言って
いいのよ あなたがそう思ってても
ただしこれだけは覚えておいて
本当に泣きたい時は その時は 私のことを思い出して
もしそれが本当に求めたあなたの幸せならば
私は何も言わないけれど
もしそれであなたの心が満たされるのならば
私は 私は唇を噛んで 「愛」って言葉を憎む
もしそれが本当に求めたあなたの幸せならば
私は何も言わないけれど
もしそれであなたが幸せでいられるのならば
私は 私は黙って やっぱり空を仰ぐしかない
仰ぐしかないのよ 雲が流れる静かな空を




