刑務所面会
透明な仕切り越しに、受刑者が言う。
「お袋、身体はどうだ?」
「なあに、お前こそ元気か?」
「ああ。もちろん」
「んだら、また味見してくれ」
と、鞄から白い素麺の束を取り出す。そこから1本抜いて、正面の穴に通す。
「これは天気に恵まれてなあ」
ぽりぽりと受刑者。
「んん、いい出来だ」
その様子を見ていた看守達。
「いいんですか、あれ」
「大目に見るさ」
「なら、向こうで肉屋の母親がミンチを通してるのも」
「早く止めてこい」
透明な仕切り越しに、受刑者が言う。
「お袋、身体はどうだ?」
「なあに、お前こそ元気か?」
「ああ。もちろん」
「んだら、また味見してくれ」
と、鞄から白い素麺の束を取り出す。そこから1本抜いて、正面の穴に通す。
「これは天気に恵まれてなあ」
ぽりぽりと受刑者。
「んん、いい出来だ」
その様子を見ていた看守達。
「いいんですか、あれ」
「大目に見るさ」
「なら、向こうで肉屋の母親がミンチを通してるのも」
「早く止めてこい」
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