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学校(後編)



2限目、3限目と、どんどん時間が過ぎて行く、時間とは残酷だな。と常々思う。はぁなんで学校なんて来たんだろう、休み時間も1人、どうせ昼ごはんの時も1人.....いやそれはないか、だって.....



「隼人!昼飯食おうぜー!」



ほらきた、毎回無理に来なくても良いのに、どうせぼくがいない時は別の人と食べてるんだから、その人と食べれば良いのに。



「隼人!早くしろよー隣空いてるぜ!」

「ちょっと待ってよー!笑、用意持って行くからさ!笑笑」

「早く早く!俺、隼人の弁当に入ってる唐揚げ食べたいんだよ!!あれめっちゃうめーからさぁ!!」

「伊織あれ好きだよね!冷凍食品だよ?笑笑」

「いやいやあれは冷凍食品のクオリティじゃないって!!笑笑、まじでどこで買ってるか教えてくれよ!笑」

「近くのスーパーに売ってたから、多分スーパーなら普通に売ってるんじゃない?」

「まじ?今度探してみるわ!!」

「見つかるといいね!!」



あぁそうか、伊織が良くぼくとご飯を食べる理由って唐揚げだったんだ、唐揚げ目当てで来てたんだ。まぁいいやこうゆう人はもう見飽きてるし、ほんと人間って醜い、これだからぼくは人間が嫌いなんだ。今度から伊織とのご飯は控えようかな、なんて考えが少し頭をよぎった。





昼休みも終わり、5限目が始まった。


5限目も別にちゃんと受ける必要ないか、なら元の居場所に戻ろう。





「あ、いたいたー!圭人、総一郎ご飯食べよーぜ!!」

「お〜隼人に海斗じゃ〜ん、いいよ〜昼飯食べよ〜」

「いいね、食べよ」

「いつもどうり、他の3人とも合流しましょう」

「そだな!探し行くか!!」



「やっと揃った〜!7人揃うのって大変だな!笑笑」

「いやぁ悪りぃな俺らのクラス移動教室でよぉ、準備するの遅れたわ」

「いえいえ、構いませんよ、どうせ晴哉と林太郎を探す時間が必要でしたから」

「ごめんね...食券...買ってたら遅くなっちゃって」

「しゃーないって晴哉、気にすんな」

「そだよ〜晴哉、林太郎の言う通り、ヒーロー活動中もそうだけどさ〜、晴哉謝りすぎだよ〜?気楽に生きよ〜?」

「あ...えと...そっか...わかった」

「みんな揃ったことだしいつもの場所で食べよっか!」



「...流石に全員集まるとよぉ視線めっちゃ感じるよなぁ」

「そだね、でもいつものことでしょ」

「気にしすぎですよ、隼人を見てください」

「うわ〜気にしてないって言うか〜気づいてない馬鹿パターンだよね〜これ」

「まあNo.1なんだから慣れてるってことだろ」


そんな会話をしながら食堂を横切る。


「……なあ、あれって本物?」

「昼飯一緒に食うだけでオーラ出すのやめてほしいんだけど……」


周囲からひそひそとした声が聞こえてくる。



「オーラ出てるらしいぞ、隼人」

「マジ?自覚ないんだけど」

「さすがNo.1、無自覚が一番タチ悪いですね」

そんな軽口を叩き合いながら、7人で食堂を横切った。


いつもの場所につき、みんなで昼ごはんを食べ始める。


「やっぱ昼飯食べるならよぉ屋上(ここ)だよなぁ」

「...うん....ここならみんなで食べれるしね」

「.....ねぇ!さっき馬鹿って言った?」

「いいですよね、屋上って風が気持ちいです」

「今の時間だと少し寒いよ」

「え、聞いてる?さっきさ馬鹿って言ったよね?」

「まあ寒いぐらい火魔法でどうにかなるだろ」

「そうだよね〜じゃあ火魔法得意な林太郎〜火付けて〜」

「いいぜ」


「え、無視って酷くない!?」



いつも通りの他愛もない話をしているうちに。



「ごちそうさまでしたー!」

そんな、いつも通りの声が重なった、その時だった。




(キーンコーンカーンコーン)




音だけで、全部が終わる。


笑っていた空気も、軽い会話も、

さっきまでの居場所も。


「やっと5限終わったー」


誰かがそう言って、みんなが席を離れて行く

取り残されたみたいな感覚だけが、胸に残った。




気づけば休み時間も終わり、6限目が始まっていた。

黒板を引っかく音が、やけに大きく聞こえる。



「はい、じゃあ次のページ開いて」



誰かの声。

先生の声だと、頭では分かっているのに、名前が出てこない。

ノートを開く。

白い紙の上に、何かを書こうとして、手が止まる。


さっきまで、あんなに騒がしかったのに。

笑って、突っ込んで、無視されて、

「ごちそうさまでした」って、声が重なって。

——屋上の風は、もうない。


椅子に座っているはずなのに、

体だけがここに置き去りにされているみたいだった。

前の席のやつが、シャーペンを落とす。

カチャン、という乾いた音。

それだけで、肩が少し跳ねた。


「……集中しろよ」


小さく、誰に向けたかも分からない声で、そう言う。

でも、集中って何だっけ。

黒板の文字は読める。

意味も分かる。

なのに、頭に入ってこない。

胸の奥が、じわっと冷える。

戻りたい、と思った。

あの場所に。

あの声に。

何も考えなくてよかった時間に。

でも、目を閉じても、何も浮かばない。

うるさくもならない。

誰も呼んでくれない。

ただ、チャイムが鳴るのを待つだけの時間が、続く。

窓の外が、少し暗くなってきていることに気づいたとき、

今日がまだ終わっていないことを思い出した。


「……長いな」


そう呟いた声は、

自分の耳にすら、ちゃんと届かなかった。

超綾高校

ゲーム喋るのみんなが通っている公立高校。沢山の科があるが、ゲーム喋るのみんなは総合科に入っている。他の生徒からは、たまにサインや写真を求められることもあるとかないとか。

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