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明晰夢


ガチャ



一人で過ごすにはちょうど良かった家。

それなのに今日は、学校にいた方がまだ居心地が良かった気がする。


家に鍵をかけ誰も入ってこれないようにする。


「今日は一段と疲れた...」


そうつぶやきベッドに潜る


「今日はもう逃げたっていいよね」


そんな甘い考えをしている僕を止める人はここにいない、その考えに賛成するように視界もゆっくりと暗転した。





事務作業は嫌いだ


事件対応をした後はずっとそう思ってしまう、今回の東京駅内電車ジャック事件は他のいつもの事件より規模が大きくなってるのもよりそう思わせる原因になっている。


「そろそろ報告書とか事後作業手伝ってくれる人とか雇おうかなぁ」


そう言いながら今回の犯罪者の名前を探す作業に入る。


「梶原悠太、坂井太郎、鈴木颯太、神城浩二、これで全員...あぁ後あの女性か」


犯人の個人情報を調べるのは色々な方法があるが1番速く済むのは本人が所持しているパスポートや免許証などを使いヒーローや国の機密機関などが見ることのできる世界の個人情報が乗ったHEROISというサイトと照合することだ。


「うーん、あの女性は本人確認書類持ってなかったしなぁ、地道に調べるかあの人が収容されてる刑務所に行って本人から聞くかしないとなぁ」


こんなことがたまにあるから事務作業は嫌いなのだ、最悪の場合戸籍がない犯罪者だっているし、本当にマネージャーとか秘書的な人雇おうかなぁ


時間はもうすぐで深夜3時をまわる、明日も学校に行かなければいけないからそろそろ寝ないと


プルルルル...プルルルル...


電話?こんな時間に?


相手は知らない番号だ、こんな時間にかかってくる以上詐欺とは思いづらい


「はい、もしもし」

「ヒーローのラリル様で間違いないでしょうか」


電話の向こうからは知らない声が聞こえてくる、だんだんと込み上げてくる恐怖心に電話を持つ手が震える。


「は、はいヒーローのラリルですけど、どちら様ですか?」

「やっと見つけましたよ、ラリル様、少し貴方とお話がしたくて、お時間ありますでしょうか」


やっと見つけた?なんだどうゆうことだ、自分を探す人なんていない筈...話したくはないけどもし犯罪の類だった場合見逃すことはできないし話すしかないか


「話ですか、いいですけどその前にあなたは誰ですか」

「あぁ私としたことが自己紹介を忘れていましたね、私の名前はハイオ・サクルス、Dr.サクルスとでも呼んでください」


名前を聞きすぐにHEROISで検索する、ハイオ・サクルス.....薬品系の世界企業のトップか、うーんなぜそんな人が自分に電話を?訳がわからないな...


「―――です」

「あ、すみません時間も時間で眠くて聞いてませんでした、もう一回名前の後の所からお願いできますか」

「えぇいいですよ、私は一週間以内のどこかの時間にある薬品をムー大陸にばら撒きます、それまでにヒーローの皆様に準備をしておいて欲しいのです」

「.....は?えーと、サクルスさん、それは犯罪予告としてとらえていいってことですか」

「そうですねぇ構いませんよ、私はヒーローを試してみたくてねぇ、なのでNo.1の貴方に電話をしたのです」

「そうゆうことですか、要はバイオテロを起こすから止めてみろってことですよね.....ちなみにその薬品の詳細とか聞けたりしますか」

「いいですよ、眠いと思うので簡潔に説明しましょう、薬品名は『D-001 Seed』効果は投与者に植物種を植え付ける、投与方法は呼吸機関の中に薬品が入るもしくは薬品が体の肌の部分に触れると発祥します、この薬品を摂取した者の血は薬品そのものになる、渡せる情報はこれぐらいですかね」


投与者に植物種を植え付ける...要は無理矢理キメラ種を作るってこと、更に摂取した者の血液は薬品そのものになるってことは血を呼吸機関に入れるか肌に触れると感染するってことか


「あんたの目的は歴史の教科書に名を残すことか?」

「それは秘密です、この辺でお話も終わりにしときましょうか.....あぁそれとばら撒く前に止めるなんて出来ませんよ、なんせ私の企業は世界から信頼を得ていますから、邪魔なんてすれば世界からバッシングを受けるでしょうねぇ」


ツーツーツー


ガチャ


電話を切った後、不穏な空気が部屋に張り詰める、もしばら撒くタイミングが学校時間とかだったら対応が遅れてしまう、多分相手はそれも見越しているのだろうが....とりあえず今の電話を録音したからこれをヒーロー庁にでも持って行くか





ピピピピ...ピピピピ...ピピピピ...


カチッ


昨日の電話のせいで全く寝た気がしない、あの後HEROISで詳しく調べたり、普通のサイトでも調べてみたものの特に怪しい情報は出なかった。


しかしこの録音データをヒーロー庁に提出すればまだ何か情報を貰える筈だ、今日は早めに家を出てヒーロー庁に寄ってから学校に行こう。


プルルルル...プルルルル...


「もしもし、隼人くん君から電話とは珍しいね、しかもこんな時間に」

「あ、西城さん今からそっちに行くんで飛行速度上限解放の許可証作っといてください」

「え!?今から?どうゆうこ―――」


ガチャ


あの人なら自分と違ってすぐに書類ぐらい作ってくれるだろう


  祝福《叡智を深める者》を使用

内容:ゲーム【爆速ライダーレーサー!!】から引用


〈車両展開〉


スキルを発動すると目の前に車一覧が表示される、様々な車を横目に流し一つの空を飛ぶ車に目をつける


「ペレグウィン展開!!」


空を時速300kmで飛びながら思う

これから始まる一週間は休めないだろうな


そう思い、起きている筈の体を起こそうとした。


しかし何故起こす必要があるのか、僕...いや自分はもうとっくの前に起きていると言うのに。

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