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逃げ場の先に...後編



「ねぇねぇあれ本当に君のお姉さん?」

「...違う誰あの人......怖いよヒーローの人!!」

「やっぱり子供ってうるさいですよね?ヒーローの方」

「君は下がってて絶対助けるから、本物のお姉さんもね......わかった?」

「わかった......」

「あのヒーロー人ってもしかしてあの時の人......?」

「何ぶつぶつ言ってんだ?」

「何もないですよーただこの展開は運命だったんだって思っただけです♡」


運命?どういうことだ……。

まあいいか、とりあえずそこまで重要なことではなさそうだ。


しかしこの少女もあっち側とかないよな......いや流石に考えすぎか、どう見ても小学生だ、この年齢で裏切る行為とかできるわけがない。


それにしても、この事件はただの事件ではなさそうだ。いつもの犯罪より仕掛けが凝ってる。もう少し気を引き締めて戦おうか。



「確かNo.1ヒーローって子供嫌いなんですよね?ならそこの女の子も殺しちゃって良くないですかー?うるさいですし」

「子供が"苦手"なだけだ、嫌いではない、それに嫌いでも見捨てるわけないね」


自分がNo.1ってことを知ってるのか、さっきまでヒーローの人とか言ってたのに、しかも配信か切り抜きも見てるな、じゃないと子供が嫌いっていう情報が出てこない。



「〈サモン キャラドリ〉〈コール キャリー〉、目的地は......駅の外に運んでくれ頼んだ」


小声の命令にドラゴンモチーフのモンスターが応える。


「......?なにするつもりなんですー?」

「嵐が来てるからな、安置に持って行ってあげるんだよ」

「ゲーム用語で喋らないでほしいなぁ、私そうゆうのわかんないから面白くないんだよー」

「あいにく犯罪者に合わせるつもりはないね」

「そうですかー残念です......[疾風迅雷]」

「っぶねぇ......はは、ナイフ使いか中々良い武器じゃねーか」

「完全に当たったと思ったんですけど、さすがNo.1って感じです、ここからは本気で行きますね」

「こっちも気分が乗ってきた所だ」



今の一撃からある程度予測すると、奇襲型もしくは最速型のアサシン系アタッカー的なタイプだろう、持ち武器はナイフともう一つぐらいあってもおかしくない気がするな。



「祝福使用《独占欲(私のモノになって)》」

「赤い糸...?なんだこれは」

「私思ってたんです、私を助けてくれた時から貴方と私は運命だってこと」

「助けた?悪いがいちいち助けた人の顔は覚えてないね」

「......そうですか、なら今から覚えさせてあげますね?忘れられないように♡」

「ありがた迷惑だな」



多分この赤い糸はなにをしても切れない、それに伸びても10mってとこか、要は近接戦闘の強制、中々めんどうくさい祝福だ。


だが自分に近接戦闘を強制させるという事は相手も同じ事だ、なら中遠距離の攻撃は気にしなくて良いか。


  祝福 《ゲームマスター》を使用

  ゲームモード変更 格闘ゲーム


「さあ超近距離戦闘(インファイト)で行こうか」


超近距離戦闘(インファイト)って言ったは良いけどとりあえず相手からナイフを落とす所からかもな、上手くパリィ出来ればいいんだが。


「今はもう貴方しか見えない♡......祝福使用《歪んだ愛(純愛)》」

「熱い視線は十分なんだよっ」


チッ外した、というかなんだ?こいつの祝福は一個目はこの赤い糸だとして、2個目は単なるバフ的な物か?


「ねぇNo.1私からの愛受け取って♡〈愛の加護(ブレスオブユー)〉」

「デバフに状態異常スキルか、中々に厄介なものを......」

「真剣な顔もカッコイイですねー♡ここからさらに私のモノになればいいんですけどね」

「あっぶねぇなぁ!でもよぉ自分だって速度重視の戦い方は慣れてるんでなぁ!!」


中段、下段、下段、強パンに小パン、クソが全部綺麗にガードしやがった。


それにしてもデバフのせいなのか速度に差がありすぎる気が―――――!!



キランッ



ガバッ


「えっ?」


ズドンッ


「同志撃ち?いや元々仲間じゃない可能性?どれだ......おいお前は何しにこの場所にいるんだ」

「え?......え?顔近っガチ恋距離...え......?」

「おい問に答えろお前は何しにこの場所にいるんだ」

「えっ、あ......えと、私は1人ですよ?仲間なんていないんです。SNSでNo.1ヒーローの復帰を知ったので近くの犯罪現場に来ただけです」


なるほど、てことは野次馬じゃねーか、ならここに時間を使いすぎても......いや赤い糸を切らないといけないから先に処理しないといけないな。


「No.1って誰から構わず助けちゃうんですね、私みたいな犯罪者でも」

「目の前で人が死ぬのは違うからな」


「そうですか......ねぇNo.1」


女が笑った。


「貴方、助ける側でいるの、楽しいですか?」


「……何?」


「だって、現実じゃ誰も助けてくれないのに♡」



「……は?」



否定しようとした。

でも、口は動かなかった。



「―――――っは!」


夢だった。

そう思いたかった。


「誰も助けてくれない……か」


それを否定できない自分が、一番気に入らなかった。


「……犯罪者のくせに」

【ゆるふわ召喚物語】

放置系タワーディフェンスゲーム

ゆるふわでかわいいモンスターが結構な人気を呼んでいる。

〈サモン 〇〇〉

【ゆるふわ召喚物語】に登場するモンスターを召喚する。


〈コール 〇〇〉

召喚したモンスターに命令をし、行動させる。


独占欲(私のモノになって)

対象と自分を赤い糸で繋ぎ止める、繋がれてる間繋がれた対象に対して与えるダメージが倍になり、それ以外の相手にはダメージが半分になる。赤い糸は任意解除か使用者が意識不能になるまで消えない。


歪んだ愛(純愛)

自分が対象の事を好きなほど速度と攻撃力が上昇する。

対象以外の事を嫌いなほど防御力が上昇する。

スキル〈愛の加護(ブレスオブユー)〉と〈狂愛(共愛)〉が使用可能になる。


愛の加護(ブレスオブユー)

対象の速度、攻撃力、防御力を半減し、その数値分上昇する。

もしくは自分の速度、攻撃力、防御力の値の半分を対象のステータスにプラスする。

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