逃げ場の先に...前編
◇
プルルルル......プルルルル......
ん?ヒーロー庁の人からだ
「もしもし、ヒーローのラリルです!どうかされましたか?」
『東京駅内で発砲事件が発生、急遽向かってください』
「.....!わかりました!迅速に対応します!」
ピロンッ
東京駅はこっから最速でも5分はかかる。
でもそれは公共の移動手段を使った場合の話だ。
「飛べる自分には道路とか関係ないよね〜」
ボン、バン、ドカン
爆発、銃声、衝突音
「だいぶ荒れてるし、一応保険掛けとこうかな」
祝福 《ゲームマスター》を使用
ルールの変更―――――――――へ変更
許可されました
ゲームルールが変更されました
「早くお前ら電車を可能な限り占拠しろ!!」
「わかってる!今やってるよ」
「電車ハッキングとかやるねぇ君たち」
「当たり前だろ、舐めんなよ!......って誰だよお前」
「あっ名乗り遅れた、ヒーローラリル現着!!」
「まじかNo.1かよ!......クソが」
「お前ら!No.1だ!ハッキングをやめて総攻撃!!」
「「「「「了解!!」」」」」
5対1か、でも多分アタッカー役が5人だから大丈夫...だけど問題あのリーダーっぽい奴だな、手下に任して何かしてる。
「うーん、妨害工作とかされてると厄介だなぁ」
祝福《叡智を深める者》を使用
内容:ゲーム【ゆるふわ召喚物語】から引用
「〈サモンズ ゴーストウルフ〉!!」
「「「ワフンッワフンッ」」」
「〈コール ―――〉」
「そこで何してんだNo.1!背中がガラ空きだぜ!!」
響くフルオートの銃声
しかしそれは目標に届くはずもなく
「〈サモン シルドール〉」
「盾が急に!?」
「油断してるのはそっちなんじゃない?」
「どうゆうこと―――」
声がしていた方から噛む音が聞こえる
「痛ぇ!なんだこいつら!!攻撃が当たんねぇ!!」
「〈サモン プリズムスター〉そして〈コール プリズン〉」
「なんだよこれ!でれねぇじゃねぇか!」
「よーし1人確保!早めにゴーストウルフ達に指示出しといてよかった〜」
「クソが!この殺人鬼!!俺をこのまま出血死させようとしてんだろ!」
「大丈夫大丈夫そんなことしないって〜、〈サモン メディットベア〉 〈コール ボディヒール〉よし!これでOK」
この速さで1人確保できたのはいいけど他の4人がどこにいるのかがわかんないな...あれを使うか
[生命体ソナー]
駅のホームに2人、改札を抜けた先にもう2人、そして管理室に1人、さらに止まってる電車内に2人?...多分どれかは市民だな逃げ遅れてる。
「一つ聞いてもいいかな?」
「......んだよ」
「お仲間の見た目教えてくれたり?」
「ふん、誰がするかよ」
「デスヨネー」
仲間の見た目が分かればゴーストウルフで索敵できたのになぁ...まあできないことを考えてもしょうがない、今できることで最善のやり方を考えようか。
「〈サモン ベールワプ〉〈コール 警戒モード〉」
「今度は何してんだよ」
「いや〜解放されても困るし?半径10m以内に人が近づいたら警報を鳴らすように命令してるんだよ〜」
「....なんでもありがすぎるだろ」
「...?なんか言った?」
「あ?なんも言ってねーよ、まあ強いていうなら早く出せだな」
「絶対いやだね」
仮に市民が電車内だとしてあそこで籠ってくれれば安全なはずだからあそこは後回しにしよう、なら一番近いホームに行こうか。
「あれソナーに引っかかってたのに誰もいな―――」
カチッ...ボンッ
...?何が起きた、目の前が急に爆発した?...!!地雷か、やられたな
「ハハッNo.1の両足持って行ってやったぜ」
「情けねぇな地雷に気付かないなんてよぉ」
「んーミスったなぁ久しぶりで気にしてなかった」
「他のヒーローでも呼ぶか?まあ呼ぶ前に殺すけどなぁ!」
バンッ
「なんだこんな弱いのかNo.1は」
「それなー手応えがねぇぜ」
「君たち油断大敵だよ?」
「「は?」」
[スタンショック]
「ふぅ...油断大敵って言ったけどめっちゃブーメランだなぁ」
「なんで生きてんだよ...頭ぶち抜いた筈だろ」
「えーあんまり犯罪者に祝福晒したくないんだけど...まあでもヒント与えるとしたら残機的な?」
「は...?ゲームじゃねぇんだぞ」
「ゲームにしたんだよ、ゲームマスターだからね」
「よいしょっと、これで3人確保ー!」
「まじかよ捕まえる速度はやすぎだろ」
「まあNo.1なんでね^ ^」
このまま電車内の2人の方に行こうか。
「誰かいますかー?おーい、誰かー?...あっ」
「誰ですか...犯罪者ですか?」
「大丈夫安心してヒーローだよ」
「...!!よかった〜、お姉ちゃん!!ヒーローの人きた!!」
「お姉さんがいるの?どこにいるの?」
「うん!ちょっと待ってて!ヒーローの人!呼んでくるね!」
「.....いやちょっと待って、自分もついていくよ危ないからね」
「わかったー!!」
姉は1人で動いてるのか?こんな危ない状況なのに...妹を1人置いて?なんか怪しいな、考えすぎだろうか。
「お姉ちゃん!」
少女がそう呼んだ瞬間、
奥から出てきた女が、こちらを見て―――
笑った。
「……ヒーローさん、ですよね?」
その瞬間懐かしい感覚に戻った。




