表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/34

第24話「姐さん…だと…?」

第24話「姐さん…だと…?」


アニキーターとの戦闘以来、魔法少女の存在は世間に明るみになった。


そして、キーターとの戦いはクッキー兵士やプリン怪人など、緩い戦いが続いていた。


「花ちゃんが戦ってたお菓子の兵隊みたいだ」


ティエラ…いや、陸が言った。


「あの頃の兵隊よりは強いですー。なんだか、レベルを合わせてきてるような、嫌な感じがしますー」


ティルが言った。

ティルとクリムは、陸お手製のバンダナで姿を隠している。

何故なら、俺らは学校に来ているからだ。


……これでも高校生だし…。


クラスでは、魔法少女の話題で持ちきりだ。


「魔法少女の衣装の完コピ、マジカルブランドから出るんだって!」


「マジー?ハニーチェーロの欲しい〜」


……なぜ俺の衣装…?


「ティエラヴァニリィ可愛いよな!」


「属性盛りすぎじゃね?俺ならハニーチェーロのグダグダ感が守ってあげたくなるなぁ」


…………なぜ俺…?


「ラメール姐さんマジ美人!」


………………なぜラメール?いや、カイさん…?

あのムダ毛まみれが見えないのか?

腕毛、胸毛、すね毛!!

しかもガタイよくてどう見てもおっさんだろ!


「姐さんに踏まれたい〜」


…………………なんだ、ただの変態か…。


てか、みんな魔法少女を“少女”だと本気で思ってるのか…?


「テレビで見ると、みんな女の子に見えるよ!衣装って大事だね!」


衣装のおかげか。

まぁ、性別を勘違いしてくれるなら、身バレの心配はないだろうな…。



家に帰っても、魔法少女の話題で両親が盛り上がっていた。

夕飯を囲みながら、父と母は意気揚々と語る。


「うちも女の子がいたら、魔法少女とか憧れるんだろうなぁ」


「あんな可愛い服とか、着せてあげたいわねぇ」


クリムが空の袖を引っ張る。


「どの魔法少女推しか聞いてよ!」


「…………は?」


「もしかしたら、魔法少女じゃなくて僕推しかも!」


(それはない。

お前は陸お手製のバンダナで常に透明妖精だからな)


空はクリムの夢のために、黙っていることにした。


すると、不穏なニュースがテレビに流れてくる。


『野生動物でしょうか…。腹部を食べられたような遺体が発見されました』


刃物を使った形跡はなく、爪で抉られたような傷らしい。

しかし、どの動物にも共通点はなく、爪痕の形状から、人間のものであることも否定できないようだ。


だが、人間ならばこんな野生的な殺人を犯すだろうか?

しかも、腹部がなくなっている。

野生動物ならば、柔らかい腹部を食べるのは理解できる。


野生動物の専門家の見解では、『野生動物の仕業に見せた、人間の犯行』ではないか?

とのことだ。


『遺体の周りに毛や糞などがない、獲物を巣穴に持ち帰るも土で隠すなどの行動もないことから、動物である可能性は低いと思いますね』


ニュースを見ていた母は不安そうに呟く。


「近くじゃない…。最近は変質者も出るし、物騒だわ…」


空は縮こまりながら味噌汁を啜った。


(変質者は…出ないように頑張る……)


「ねぇねぇ、魔法少女で誰推しか聞いてよ!」


クリムの催促に、空は唐揚げをクリムの口に突っ込み、物理でぶん殴る魔法少女らしく、物理で口を塞いでやった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ