表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/34

第10話「非日常がすぎる」

第10話「非日常がすぎる」


「ボクの家おいでよ」

とのティエラの誘いに、空は有頂天になっていた。


「いや、あいつは男だから!同じ境遇の友達ができて嬉しいだけ!」


「空くん大丈夫?挙動不審だよ!」


そんな空の周りを、クリムは心配そうに飛び回った。


空はティエラの家の前まで来ると、お隣さんが黒い塀に囲まれた、まるで要塞のような建物に口を開けて立ち尽くす。


「ハニーくん、どうしましたかー?」


その時、ティルが上からふわっと現れた。

ティルが現れた先を見ると、黒い塀の隣の家の2階の窓からティエラが手を振っている。

そして、更に驚くことに、メロが黒い塀を飛び越えて飛んできたのだ。


「クリムお兄様にハニー様!」


メロはワンピースの裾を持って挨拶する。


「ごきげんようなのよ」


「メロ、ごきげんよう!」


「ご、ごきげんよう……」


元気に挨拶を返すクリムとは裏腹に、空は黒い塀を眺めた。

メロがここから出てきたと言うことは…


(ラメールの家なんだ…。黒光りでこえぇぇよぉぉ)


魔法少女の存在より、非日常に感じるラメールの存在感…。

空は内心、関わりたくなかった。


2階の窓から、ティエラがメロに話し掛ける。


「今日はカイさんいるのー?」


「いるのだわ!今日はお休みの日なのよ」


「それじゃあ、ハニーくんとお家行っていい?」


「もちろんなのよ!」


やり取りを聞いた空は血の気が一気に引く。


(ラメールん家行くの!?こんな黒光りのヤーさんの巣に!?

監禁されるかもーー!!?)


空の妄想が広がる。


『「俺のシマに勝手に上がり込んでんじゃねぇよ、このドブネズミ野郎」


ラメールはタバコを吹かし、拳銃を空の額に当てる。


「生かしちゃ帰せねぇ。縄張りに勝手に入ってきたのはお前さんだぜ?」


カチリ、と鳴る拳銃。

その瞬間、空の額には赤い鮮血を吹き出しながら穴が開く……』


(監禁どころか命がヤバいぃぃぃぃ!!)


「ハニーくん、行こっか」


いつの間にか降りてきたのか、ティエラが玄関から出てきた。


「!!??」


その姿に空は動きを止める。


私服のティエラは、プリーツスカートにパーカーと言う、ラフながらもカジュアルな可愛らしさが……


「ってか、なんでスカート!?」


普通に女子じゃん!

ティエラはやっぱ女子なんじゃ…!


「私服なんだから、好きな服着ていいだろ」


ティエラはぷくっと頬を膨らませる。


「待って、脳内爆発する!」


ティエラたちは、そんな空を無視して黒光りする門のインターホンを押していた。


「うわぁぁぁ!!!もう訳わかんねぇーー!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ