始まりの1日目
僕は、小学生だ。
どこでもいる…
凡人だ。
できて自慢できることは「将棋」
…くらいかな
「将棋は頭を使う」っていうよね、
でも動き方や戦法、などを覚えて馴れると
意外とできるものなんだ。
「今日も学校…いやだなあ」
そんなことを母に言って家を飛び出した。
本当は嫌じゃない。
なぜかって?
「好きな子ができたんだよ」
さて1時間目。
その子は「纐纈 理奈」
「あやめ りな」と読む。
全国にあまりいない珍しい苗字らしい。
算数の授業だ。
今日の問題、かなり難しい。
集中してやらなくては。
やっと休み時間になった。
とりあえず少し纐纈さんと話そう。
「纐纈さん」
「なにー」
返事をしてきた。
「今の休み時間、一緒に自由帳を書こう?」
「今…できないんだよね…」
「え、何か用事でも?」
何かあるみたい。
「休んでいた分のテストをやらないと」
そうだったな。
昨日休んでたんだった。
しょうがない。
「またできるときに言ってね」
「わかった テストが終わったらと翔君のところに行くね」
「ok」
僕の名前を言ってなかったかな、
僕の名前は「右峪 翔」
「みぎたにしょう」だ。
結局今日は纐纈さん、1日中テストを頑張っていた。
放課後も残って、やっと終わったらしい。
なんでそんなことを知ってるかって?
実はいつも纐纈さんと帰ってるんだよ。
で、いつも家で纐纈さんに勉強を教えてもらってる。
纐纈さんは運動は苦手らしいが、
勉強はクラスで1位2位を争うほどだ。
でもなんでテストにあんなに時間がかかってしまうんだって、
思うだろ?
実は見直しなどがかなり丁寧で、
時間制限がないテストは、
いつもかなり時間をかけている。
そういうところが僕は好きだ。
ちなみに勉強を教えてくれたら、
いつも将棋を教えてあげてる。
親戚には将棋ができる人がいないんだって。
「ここで角を置くと…」
「ああ」
「王手金どり!」
よし、決まった。
「ふう、纐纈さん。
強くなってきたから、かなりてこずるよ」
「そう? 強くなってきた?」
かなり強くなってきている。
今年中には僕を勝ちそうな勢いだ。
もっと強くならないとな。
さて、
「もう1回する?」
「じゃあしようかな?」
「うん」
もう1回勝った。
まだまだぬかれないように頑張らないとなあ。
もうこんな時間だ。
帰ってもらうか。
「纐纈さん。
勉強、教えてくれてありがとう」
「いや、こちらこそ」
「じゃあね」
帰ってしまったなあ。
まあこんな時間だしなあ、しょうがない。
そうして初めの1日が終わった。
この小説はフィクションです。