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魔法少女スカーレッド  作者: ブラウン
第二章
47/49

救援、後の説教


(どうも、朱莉です、ここは何処でしょうか?)



(首を斬られそうになった事までは覚えているんですが、

 その直後に視界が暗転したと思ったら真っ暗闇の世界が広がってるんです。

 訳が分かりません。)



(それにしてもここはアレに似てますね、[暗魂]の四天王的存在のボス

 “だいたい四人のハム王”のフィールド「深淵」に。)



(あのボスは苦労しましたね…。何度も負けて涙を浮かべ…。

 最終的には最強かつ最重量の防具着込んで密着する事が必勝法だったとは…。)



『・・・、――――――――。』



(まぁ、[暗魂]自体、防御力と強靭を高めれば、

 基本的に全ボスに通用すると言う、若干のクソゲー仕様でしたからね。)



『・・・、―――――。』



(通じなくなったのはDLCからでしょうか…、掴み技とか増えましたからね、

 動きが遅いと逃げられなくなってしまいました。


 ハッ!?、まさか…

 あの時点で[血生]や[影は二度死ぬ]システムを考えていたんですか…?

 恐るべし…Fromですね。)



『・・・、――――――。』



(・・・、さっきから人の頭の中?で話しかけてくるのは誰ですか?)



『・・・、―――――。』



(ごめんなさい、何を言ってるのか、何処から喋ってるのかも分かりません。)



『・・・、――。』




何も見えない真っ暗な世界で頭を下げると、足元には水面が映っていた。


その水面の()()()()に見えない誰かが立ってコチラを見ていた。




(アナタがさっきから声をかけて来たんですか?)




朱莉はしゃがみ込み、水鏡合わせの向こう側の見えない誰かに手を伸ばした。

その手は水面に触れたがそれ以上先には進まず、水面に波紋を作っただけだった。


だが、水面に映った見えない誰かが腕を伸ばし、水面を越えて朱莉の腕を掴み、

水面の向こう側に自身と入れ替わる様に引っ張った。




「・・・、あとよろしく。」




すれ違いざまに見えない誰かが朱莉に声をかけるが、既に姿は消えていた。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇




(どうも、変な夢を見ていた朱莉です。)



(どんな変な夢かと言いますと‥‥‥、忘れちゃいました。

 起きた瞬間は覚えていたんですが…、アレがコレでドウした感じな夢です。)


(何一つとして伝わりませんね。ところで今どんな状況ですか?

 どうして腕が治ってるんですか?誰か教えて下さい。)




目を覚ますと目の前には仮面を着けた見知らぬ青年が立っており、

魔法少女達も未だに健在で、なんなら人数が増えている。



そして朱莉が一番驚いたのは斬り落とされた腕が元に戻っている事だった。


斬られた箇所は血の跡が残っており、傷口から流れた血が籠手の中で溜まり、

ヌチャヌチャとした不快感が目覚めたばかりの朱莉を襲っていた。






「それで一体…、君は何処の誰なのかな?。」


「僕かい?僕の名前は『クロ』だよ、偽名だけどね。」




そんな朱莉を心境を他所に周りはピリ付いた空気が流れている。


まず、白い騎士服を着た魔法少女が話しかけ、それを青年の方が答えた。




(ふむむむむ、やはり聞き覚えの無い気がする名前ですね…?

 あれ?何処かで聞きましたか?あれれれれ?)



「ではクロ殿、そこの紅い人物を我々に引き渡して貰いたいのだが?」



「ゴメンよ、それは聞けそうにない願いだね。

 僕としても手違いが多くて申し訳ないとは思っているんだよ。」



「ほう?、何が手違いなのかくらいは教えてくれるのかな?」



「う~ん、それなら良いかな…。僕の手違いって言うのは、この子の事だよ。

 君達がスカーレッドって呼んでるこの子。」



(え?私ですか?と言うかホントに誰ですかアナタ。)



「僕が目を離した隙に居なくなっちゃったんだ。

 ようやく見つけたと思えば死にかけてるし、大変だよ…。」


(・・・・・・。)




目の前の青年の言葉で正体に感づいた朱莉が心の中ですら黙った。




「なるほど、それは大変だな。

 だがコチラもスカーレッドに被害を被っているんだ。

 お咎め無しという訳には行かないな。」


「う~ん、そうなるかぁ…。じゃあお詫びにどんな質問でも応えるよ。」


「ふむ…、それが真実である確証はないだろう?」


「そこは安心してよ、僕は生まれてこの(かた)嘘を吐いた事が無いんだ。」


「その言葉が既に嘘だとは思わないのかい?」


「思わないね、一度も嘘を吐かずに生きて来たんだから。」




青年は舞台役者の様に身振り手振りを加えながら応える




「だったら君たちの本名を教えてくれ。」


「それはナイショだね。」


「‥‥‥、君は自分の言葉も忘れてしまったのかな?」


「いやいや、忘れてないよ。

 確かに僕は応えるとは言ったけど、答えるとは言ってないんだよ。」




青年が「わかるかなー?」と言いたげな雰囲気で返事をした。




「なら…、力ずくで聞かせて貰うとしようかな。」


「う~ん、そうしたいなら最初から話なんてせずにするべきだったね。」




青年が柏手(かしわで)の様に手を打つと姿を消していた。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇




(どうも、こんにちは、お説教中の朱莉です。)



(当然と言いますか何と言いますか、私がされる側です。)



「――なんだけど…、朱莉?お説教中に上の空だなんて良い度胸だね?」



(うひょっ!?、何故バレたし…。)



「朱莉…、君がそうゆう事を続けるなら僕にも考えがあるよ?」




ヌイグルミの姿に戻ったクリスが何処からともなく()()()()()()()()()()()()




「・・・、それはッ!」



「そう、これはキミが欲しがっていた――「コジャーディムの新作!」

 う、うん、そうだよ。その通りだ…。」



空鳴(からな)りの()(すず)と同じ作者の作品!それも新作!!

 買いに出かけて時間が経ってないのに買えたんですね!!やったぁ!!!)



「朱莉、君がこれ以上好き勝手に動くなら、

 コレを含んだ今後の商品について制限をかけるつもりでいるよ。」



(なん・・・だと・・・。)


「・・・、横暴だ。」



「なんと言おうとダメだよ。流石に、おイタが過ぎるよ…。」



(ふぐぅぅ…、目の前にコジャーディムの新作があるのに見るだけなんて…。)




普段は無表情の朱莉だが、今回のペナルティには目に涙を溜めた。




「‥‥‥、もう勝手に一人で行かないって約束出来るかい?」


「・・・、約束する。」


「はぁ~。約束したからね?今度は破らないでよ。」




クリスはそう念入りに言うと朱莉に銃を渡した。




(やっったぁぁあ!!!黒銀(くろがね)連装短銃(れんそうたんじゅう)を手に入れましたよ!!)




新しい魔法道具(おもちゃ)を手にした朱莉は心の中で狂喜乱舞していた。




(全体的な雰囲気は[血生]のエヴェリンに似てますが、

 仕組みはリボルバー(回転式拳銃)と同じで弾丸を複数込められるようになっており、

 瞬間的に火力を出す事が出来そうですね。)



(持ち手の下側に筆記体のCの様な文字が刻まれてますね…、

 コジャーディムのCですかね?細かい彫刻が施されていて素晴らしいです。)



「・・・、クリス…説明書は?」



「ん?それのかい?、あぁ~、確か無かったと思うケド…。

 使い方が分からないなら僕が教えるよ?」



(ぬいぐるみに銃の扱いを教わるって、傍から聞けばヤバいですね。

 あ、そういえば…。)



「・・・、どうして人型だったの?」



「ん?あぁ…、まぁ難しい話しじゃないんだけど…、

 妖精界は魔力に満ちているんだけど、地球はそうじゃないからね、

 元の姿だと…、なんだろうね、軽い酸欠?みたいな事になるんだよ。

 この姿はそうならない為の省エネモードみたいな感じだね。」



(へぇー、聞いといて何ですが、割とどうでも良かったですね。)




聞くだけ聞いて興味を持たないと言う割と酷い事をしているが、

今の朱莉は銃の事しか頭に無い状態になっていた。


もうちょっと朱莉視点と、その他のキャラ視点で差異を作りたいんですが難しいですね。


あ、因みに次が第二章ラストの予定です。宜しければ下の☆の評価をお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 視点変えはいいけど同じ場面何回も見せたら話が進まない感が半端ないです。 更新頑張ってください。
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