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魔法少女スカーレッド  作者: ブラウン
第二章
37/49

朱莉の相談事 前編

(どうも、こんにちは?、朱莉です。)



(さっきの戦いでモヤモヤした気持ちになったのでクリスに相談しています。)



「ええぇぇぇ~~・・・・・。今の話は本当かい?。」


「・・・、ホント。」


「冗談や勘違いでなく?。」


「・・・、ホント。」


「本当に本当かい?」


「・・・、しつこい。」



(しつこいですね!私が無駄な嘘を言う程、お喋りな人だと思ってるんですか!?)



「えぇ~。・・・・・・。えぇ~…。」




クリスが(つぶや)き、考える為に口を(つぐ)むが、ため息のようにまた呟く。




(むむむ…、もしかして結構ヤバい事をしてしまいましたか…?

 ですが先に攻撃してきたのは向こう側ですし、正当防衛ですよ正当防衛。


 魔獣は別に横取りでは無かったですし?、

 向こうが勝手に主張してるだけですし?、

 (ボルト)を落とさなければ怪我してましたし?、

 攻撃してこなければヤらなかったのにっ!。)



「う~ん…、そうだなぁ~、でもなぁ~…。よしっ決めたっ!」



(決めなくて良いですよ?悪い予感がするので、決めなくて良いですよ。)



「朱莉、次の魔獣討伐には僕も付いて行くよ。」



(いやいや…。いやいやいやいやいや、それは無いでしょ…。)



「コレは前々から考えていた事だったんだけどね。


 実は朱莉は()()特殊な魔法少女なんだ…、

 それをこの目で確認したいのと、少しは手伝いだって出来ると思うからね。」



(おや?、そうだったんですね。

 強さに関してはクリスが才能がある的な事を言っていたので、

 特に気にしていなかったんですが…。)



「・・・、特殊って?。」


「魔法少女の姿でも傷跡が残るでしょ?それは他の魔法少女には無い事なんだ。」



(え…?衝撃の真実ですよ!特にどうでもいい話でしたが!!)



「・・・、他には?」



「え?、傷跡が残るんだよ?、朱莉って女の子だよね?、普通は気にしない?。」



(え?なんですか急に、ディスってますか?ディスってるんですね!?)



「・・・、() () () () ??」


「えっと…、あるにはあるんだけど、その前に少し離れて欲しいかな…。

 ちょっと距離が近いと言うか、怖いと言うか…。」



(女の子とか言ってたのに近寄られると怖いとか、どっちなんですか!!)



「・・・、それで?。」



「えぇっとね、特殊ってさっきは言ったんだけど、

 厳密に言うと()()()()()()()()()()魔法少女、って言うのが正しいんだ。」



(?????、魔法少女になるのに正当も不当もあるんですか?。

 それならむしろ脅迫(説得)してきたクリスは不当では?)



「・・・、どこが?。」


「魔法少女になる契約には二種類あってね、

 一つは()()契約でもう一つが()()契約なんだ。


 僕は直接、朱莉に≪シード≫を手渡しただろう、コレが直接契約なんだ。」



(ふむん?、私は詳しくは知りませんが、

 アニメで魔法少女になる時って割とそれが普通なのでは?)



「・・・、間接と、違いは?。」


「ん~、それを説明するには先に≪シード≫についても説明が必要になるね、

 まず≪シード≫とは何かなんだけど、一言で言うと[力の継承]だね。


 ≪シード≫という器に少しずつ魔力を込めて行き、それを誰かが継ぐ道具。

 その相手を妖精から人に当てはめたのが魔法少女なんだ。


 そして直接契約は≪シード≫そのものを渡す契約で、

 一方、間接契約は≪シード≫に込めた魔力を渡す方法なんだ。」



(ほうほう…。それって行ってる事は(ほとん)ど同じでは?

 だって≪シード≫なる物の、器ごとか中身だけの違いだけでしょ?)



「・・・、違うの?」


「結構違うね。


 中身だけの魔法少女は肉体の成長や、一度に大量の魔力消費で、

 次第に魔法が使えなくなってくるのに対し、

 器ごとの魔法少女はその制限が無くなるんだ。


 と言うより、逆に中身だけの方が制限が多いけど、

 ≪シード≫を消費しないから、何人に対しても使えるんだ。」



(ふむふむ、≪シード≫ごとでは戦い続けれる魔法少女が出来る反面、

 ≪シード≫を使いつぶす必要があり。


 中身だけなら何度でも何人でも魔法少女に出来る反面、

 能力や成長に限界が生まれる…。と言う事ですか。)



「・・・、それが傷跡が残る理由なの?。」


「へぁ?。いやぁ~・・・、それがそうでも無いんだけど、

 …間違いでも無いと言いますか…、なんと言いますか…。」


「・・・、なに?。」


「え~っと、それは魔力を込めた()()に問題があるんだよ…。」



(おや?、別問題でしたか…。

 しかしクリスに問題とは…、初手で脅迫とかしてきましたし、頭の?。)



「ん~、もしかして変な事でも考えて無いかな?。」



(ギ!ギクッー!!そ、そんな訳ないでギクッー!!)



「…はぁ~、それじゃあ少し長くなるけど良いかい?。」


「・・・、だめ、待って。」



そう言って朱莉は部屋を出て行き、

話を聞いて貰えると思っていたクリス(ぬいぐるみ)が、ポカンとした顔で残されていた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




しばらくして朱莉は、お盆にお菓子とジュースを乗せて帰って来た。



「えっと…、おかえり?、いきなり出て行って少しビックリしたよ。」



(???、ビックリ要素ありましたかね?。)



「・・・、何が?。」


「あ~、いや、何でも無いんだコッチの話。

 それで…、話を聞く準備と言うか、(くつろ)ぐ準備をしてるみたいだけど…。」



(え?だって長引きそうですし…、お菓子片手間に聞いても良いかなと…。)



「・・・、うん。」


「…。まぁ話が長引きそうだし良いかな。それじゃあ、どこまで話したっけ…。」


「・・・、クリスの問題。」


「ハハッ…、そうだったね。

 じゃあ僕の問題が何かって言う前になんだけど、妖精について話そうか…。」



(おっと、やはり話が長くなりそうですね、お菓子を持って来て正解でした)



「まず、妖精って言うのは妖精界に住んでる(れっき)とした生物で、

 コッチ(地球)で言う人間にあたる位置づけの存在なんだ。」



(ほぅ、妖精界と言うだけあって覇権を握ってるんですね。)  ポリポリ



「そして人間と違う点は、生まれつき魔法が使える事が挙げられるんだけど、

 僕の問題はその属性にあるんだ。

 魔法の属性ってどんな種類があると思う?。」



(属性の種類ですか?

 今まで見た属性らしい属性と言えば火と雷と光と音とかですかね?。)



「・・・、たくさん。」


「…えっと、まぁそうなんだけど…。

 魔法の属性は無を始まりとして火、風、雷、土、水の五種類がある。

 時に朱莉、闇属性ってどう思う?。」



(闇ですか?[暗魂]の一作目で闇魔法の飛沫が強かったのは覚えていますが…。)



「・・・、とくに何も。」


「…、ハハッそうか、何も感じないか…。

 えぇ~っとじゃあ、闇の反対の属性って何だと思う?」


「・・・、光。」


「うんうん、じゃあ影の反対は何だと思う?」


「・・・・・、光。」


「じゃあ今の二つ(闇と影)を踏まえて言うと、光の反対って何だと思う?。」


「・・・・・・・、両方。」


「ハハハッ、残念だけど間違いだね、光の反対は影なんだ。

 じゃあ、闇の反対は何かそれは聖になると()()()()()()んだ。」


「・・・、言われてる?。」


「うん、でも今まで聖属性の力を持った妖精は生まれて無いんだ。

 一番聖属性に近い妖精に聞いても「聖属性では無い」って言ってたし。」



(ふむふむ、つまり属性は無を中心とした五行的なのと、

 光と影の対、そして闇の事実上単独、って事ですか…。)



「そして、妖精の文化には、複数の属性を持っている程優れている。

 と思っている所があるんだよ…。


 さて、それら全て踏まえて言うと、僕は闇の純妖精なんだ。」



(純…、つまり闇の魔法だけと言う事ですかね?。)



「・・・、無属性は?。」


「ん?、無属性は言ってしまえば属性に変換する前の魔力の事だからね。

 妖精なら誰でも使えるんだ、だから僕も使えるよ?。」


「・・・、闇ってなに?」


「う~ん、説明が難しいなぁ…。闇とは現象であって現象で無く、

 概念であって概念で無く、物質であって物質で無い…、みたいな?。」



(何一つ伝わりませんね…、ですが物質であって物質で無い…、

 つまり暗魂の様に物理的に存在している…と言う事でしょうか?)



「まぁ…、色々出来ると思ってくれれば良いんだけど、

 逆に言うと他の属性攻撃は出来ないね、でも結構役に立つよ?。」



(ふむふむ…、ふむんっ?!なんだか同行する事が前提になってませんかっ!?)

ささやかな違和感に気づけましたでしょうか?


(気付けなくても話の進行に問題は無いですし、答え合わせもしませんよ?)

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