表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女スカーレッド  作者: ブラウン
第一章
10/49

紅側の再会 前編

一時間後に後編を上げます

どうも、こんにちは、なんだか気まずい朱莉です。


魔獣討伐に意気揚々と出かけたら、すでに保護領域が展開されていたので、

ゲーム的には早い者勝ちなので魔獣を探し回った訳ですが、

これが中々みつかりませんでした。


少ししょぼくれて居ると爆発音がしたのでそちらの方に屋根伝いに向かうと

ちょうど袋小路に魔獣が居たので、忍殺を決めようと思ったのですが、

倒した魔獣が魔素になり、それを腕輪で吸収するのなら、

腕輪付きの手で直接攻撃すれば良いんじゃない?。


と思い、手刀…、この場合は抜き手と言うんでしたっけ?

を落下忍殺(内臓攻撃)を見事に決めたのです。…決めてしまったのです。



「ちょっと、君ぃ~、横取りとは感心しないよぉ~!。」



ん?。アイエエエエ! エルフ!? エルフナンデ!?

魔法少女ってエルフも含まれるんですか!?

…ってよくよく見れば耳は尖って無いですね。


見た目にビックリして話をスルーしそうになりましたよ、

ってぇ!、横取りってダメなんですか?!、早い者勝ちじゃ無いんですか?!。

そ、それは…、確かに悪い事をしましたねぇ…、顔を直視出来ないです。


うん?この猿まだ生きてるし、(魔獣が生き物なのかは別としても、)

暴れだしたなら取り押さえるくらいは良いでしょう。


・・・、取り押さえるくらいならとか思ってたのに、

陥没した地面のシミにしてしまった時はどうすれば良いんでしょうか…。

魔獣なので少しは強く抑えないとダメとか思ったらこれですよ…。


とかなんとか考えてたら塵になった魔獣が腕輪に回収されていきました。

フヒヒ…、おっとまた変な笑いをしてしまうところでした。


ですがこれでまたゲームが買えそうですね、ホクホク顔で帰れます。



「あぁ~っと、腕の調子はどう?、今話ししても大丈夫かな?」



・・・、大丈夫じゃないで~す。

でもコレ無視するのはマズいですよね…、でも何を言ったものでしょうか…。


横取りしたのは悪いと思いますよ?でも知らなかったんですよ?本当ですよ?

もしかしたら横やり入れるのは悪いかなぁ~とかは考えましたが、

考えただけで知らなかったのは事実ですよ?。



「・・・、えっとさぁ、さっきの魔獣は私たちが追ってたんだけど、

 その辺どう思ってんのかなぁ~、って思ってるんだけど。」



正直美味しいと思いゲフンゲフン、申し訳ないとは思いますよ?

でも、追ってる事は知らなかったんですよ、そうなんですよ。


爆発音を聞いて来たのは事実ですが、

お二人の姿を見ていないので知らないのは本当です。



「さすがに、そろそろ何とか言ってくれないかなぁ?」



凄いですね、エルフでも青筋って立つんですね、あ、エルフじゃなかったですね。


えっとですねぇ、ワタクシと致しましても、

今回の一件は大変申し訳なく思うのですが、その~、何と言いましょうか、

非常に不幸な行き違いと申しましょうか、何と言いますか…。

今後はこの様な事が無いように気を付けたいと思っております。


まぁ、口にはしていなんですが…。



「あ!、あのっ!、お…お久しぶりです。えっと、怪我の具合は如何ですか?。」



おひさ~、前はごめんね~、ドッキリ苦手とは知らなかったんですよ~。

魔女っ娘ちゃんは小動物みたいにビクビクしてて可愛いですねぇ~。

…少し脅かせすぎましたか?、少しビクビクし過ぎでは?。


それに怪我の具合?、あぁ…、ライオンの時のですか?

他人の気遣いが出来るって、優しい良い子ですねぇ。


怪我自体は触った感じ、特に出血はしていないですし、

傷は塞がってるので特に問題はないですよ?。



「ねぇ?どうゆう事?、何で傷残ってんの?」



エルフちゃんはさっきからイライラし過ぎなのでは?。

カルシウムが足りて無いですね、牛乳飲むと良いですよ、牛乳。


それに当然の事を聞いてくるだなんて、エルフは頭良さそうなのに、

エルフちゃんは頭ヨワヨワの、ヨワ子ちゃんですね。



「・・・、怪我をすれば傷は付く、それは何も奇怪(おか)しい事ではない。」



そうです、そうです。特に奇怪しい所はないですよ?。


それとも何ですか?、完治してから出直して来いとか、

傷跡くらい隠しておけ、とでも言いたいんですか?

怪我自体は十分に塞がってますし、化粧は苦手なので無理ですね。



「そんなっ…。ならアナタは一体、何者なんですか…?」



ん~、強いて言うなら契約社員の魔法少女ですかね?



「ん~、よく分からないんだけど、一先ずさ、私達の支部で話しない?」

「っ!、そうです!。お話しませんか?。

 その…、以前のお詫びのような事もしたいとも思っていまして…。」



魔女っ娘ちゃんは優しいですねぇ~、お詫びだなんて。

え~、どうしましょうか、魔女っ娘ちゃんだけなら未だしも、

イライラあたヨワエルフちゃん居るみたいだしなぁ…。


ん~私、喋るの苦手ですし、エルフちゃん居ない時にまた誘って下さいね~



「じゃあ無理やりにでも連行するよっ!≪パラライズショット!≫」



えぇ~、いきなり攻撃してきますか普通?、しかも背中から。



「アルクスッ?!」

「何やってんのソシエルッ?!。さっさとアイツ捕まえるよ!」



さっきから連行と言い捕まえると言い、不穏な事ばかり言いますね。


しかし、あたおかエルフはアルクスで、

優しい魔女っ娘はソシエルちゃんって言うんですね、覚えました、後者だけ!



「《スタニングショット!》」



エルフの攻撃は遅いので避け――――――――・・・・・ィィィイン

あぁ~、油断しました、私は油断してばかりですね。


目の前が真っ白になって耳も文字通り何も聞こえないだけで、

ここまで何も出来なくなるんですね。

反射的に硬直してしまった所為で、縛られてしまいました。

あたおかエルフに…。チッ!



「・・・、流石に不愉快。」



えぇ、不愉快です、油断していたとは言え、あたおかエルフに二発も貰い、

あまつさえ縛られるだなんて、ソシエルちゃんならまだしも…。



「あれ引き千切るとか…、()()()じゃん…。」

「アルクスちゃんのやり方は無理やりだったかも知れないけどっ!、

 アナタを死なせない為だから、お願いだから止まってっ!!」



化け物とか酷い事を言いますね、物理特化と言って下さい。

それに比べ、ソシエルちゃんは優しいですねぇ~。でも大丈夫ですよ。



私は強い方らしいですし、お金の為に死にはしませんよ?。

「・・・、私は死なないし、私には戦う理由がある。」

「死なないって…、今回だって怪我してるでしょ!」



怪我…、ですか?、猿が暴れた時のですか、こんなのかすり傷です。

「・・・、こんなものは怪我には入らない。」

「じゃあ戦う理由ってなんなのっ!!」



叫ぶように聞かれると、悪い事していないのに悪い気がしてきますね、


理由はお金の為ですよ、と言うかゲーム…。あと妖精界の商品も気になりますね。

でもソシエルちゃんだからって…、いえ、ソシエルちゃんだからこそ

馬鹿正直には言えないですねぇ~、ごめんなさい。

「・・・、答える義理は無い。」

朱莉サイドは書きやすいですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ