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魔法少女スカーレッド  作者: ブラウン
第一章
1/49

魔法少女になった日

初めまして、色々読んでいたら書きたくなった勢の筆者です

メンタルはよわよわなので何か不手際などがありましたら

オブラートに厳重に包んでそれとな~く教えてください。

 

 ある日突然に≪ソレ≫はやってきた、

 後に≪魔獣≫と呼称される天災が空間を割るように這い出てきた。

 通常兵器では効果的なダメージを与えられず、

 その魔獣が三日三晩暴れまわった大陸の被害は甚大な物となった―—―


「え~、これが三年前に起こった世界初の魔獣による災害、通称「魔災」だ。

 じゃあ次のページの―—―」


 ()()()()()()()()()()が黒板に書かれるのをぼんやりと眺めている少女、

 と言うか私です、授業に全然集中出来ていない私です。

 集中出来なさ過ぎて逆に「歴史の年配教師って何で深緑色したスーツを着ているのか」についての考察を真面目にしている私です。


 どうも、こんにちは節田朱莉です、心の中で自己紹介できるくらいに暇になってる朱莉さんです。

 今日日ネットやメディアで教科書以上に知れるこの時代、

 この事件を勉強する必要があるのか疑問ですが。

 そのおかげで机に噛り付いて黒板と教師を睨みつけながらノートに書きとる必要が無くて助かりますね。


 そうこうしている内にチャイムが鳴り下校の時間です、

 帰ったらゲームの続きをするんだと意気込んだ時に目の前に空飛ぶぬいぐるみと目が合いました。


「キミ!、もしかして僕が見えてる!?」


 真に遺憾ながら見えてしまったようです、残念です。

 どういった存在であれ面倒事に成りそうです。

 成らずとも話が長引けばゲームをする時間が減るのは確実、ならば・・・


「あれ?、お~い、目が合ったよね~、見えてるよね~?」


 無視するのが最適解でしょう、声をかけられ無視をするのは非常識ですが、

 空を飛んであまつさえ喋るぬいぐるみの方が非常識でしょうし。

 人通りがまばらとは言え、誰も目の前のぬいぐるみを気に掛ける事が無いなら、

 私には見えているか、見えていても無視をするのが良いと思って良いでしょう。


「見えてると思ったんだけどなぁ~、気のせいだったかなぁ~。」


 そうです、気のせいです、私は何も見ていません。

 そう思った矢先にぬいぐるみがとんでもない事を口走りやがりました。


「しょうがないから、家まで付いてっちゃおうか。」


 思わず振り返るとニヤニヤした顔でぬいぐるみがこちらを見ていました




―—―――――――――――――――――――――――――――――――――――




どうも、こんにちは、と言うよりこんばんわ。


自宅よりお送りしてます、朱莉ちゃんです、

……、ちゃんは無いですね。


顔には出ていませんが色々あってパニックになっているのでしょう、

結局、あのぬいぐるみに家まで上がり込まれてしまい、

お風呂に入り、晩御飯を食べ、今に至ります。




「いや~、家に帰っても無視するんだもん、逆にコッチがびっくりしたよ

 人目に付くところだから話さないって子は居たけど、

 人目の無い所でも話さないどころか目も合わせてくれないから

 もしかして本当に見えないかと思い始めちゃった」




えぇそうです、この空飛ぶぬいぐるみに脅迫されて尚、私は会話はしていません。


テロリストとは交渉しないのが世界のルールです、

更にココは私の部屋、ナイフの類は無いですがハサミなら引き出しに入っている


凶器があり、動機もあり、機会もあり無いのは人目だけと来れば後は簡単です。




「え?、ちょっと待って欲しいんだけど、ハサミ持って何するつもり?

 お話しない?、君の為にもなるんだ!!」




詐欺師は皆そう言いますので信じれませんね。


ですがハサミを手に取りすぐさま行動しなかったせいで、

天井の隅に飛ばれて逃げられてしまいました。


獲物を前に舌なめずりしてる間に逃げられる三流のように傍から見えたでしょう。




「えぇぇぇ~、あっぶなぁ~、いきなり刃物持ちだす普通?

 それより、魔法少女に興味ない?、君なら魔法少女になれるんだ!

 それもかなり強い魔法少女に……多分」




―—―魔法少女、それは魔獣が現れた後に現れた魔獣に対抗する存在


 風の噂では()()()()を持った選ばれた人が成れると聞きますが。


 ()()()()()()()()()()


 生まれも育ちも可も不可もない私が?




「・・・どうして、私なんですか?」




「ようやく声が聞けてうれしいよ。


 え~っと、なんでかって?それは才能があるかなんだけど

 例えで言うなら器、みたいな感じかな?、

 器が大きいほど強い魔法少女になれるんだけど、


 キミは一際大きい器で僕はその器を探してたんだけど

 大きすぎて逆に見つけれなかったんだ

 強い光ほど光源が見にくいような感じだと思って欲しいかなァアッ!!」




話半分に聞きながら質問してみれば意気揚々と早口で説明しながら

フワフワと近くに下りてきたので、

不意を突いてハサミを振ったものの逃げられてしまいました。チッ




「あっぶなぁ!、ホントに危ないよ!!、そんなに魔法少女になりたくないの!?

 アレだよ?魔法少女になったら凄いんだよ?有名になれるし、お金だって貰えるよ?」




!?、お金ですか・・・欲しい物が尽きないので、それは惜しいですね。




お金に反応したの気づかれたのか説得しようと距離を取りながら話しかけてくる。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




どうもぬいぐるみに脅迫されて家まで上がり込まれた朱莉です。

そのぬいぐるみの話を聞いた限りの内容をまとめると



① 10代前半の少女が魔法少女に成れる適正が高い


② 目の前のぬいぐるみは妖精で魔法少女に成れる人物を探している


③ 魔獣は魔力の籠った攻撃でないと効果的なダメージが与えられない


④ どうやら私は魔法少女になれるらしく、しかも強い部類に入るらしい


⑤ 魔法少女になると妖精側から様々な支援を受けられる


⑥ つまりお金が貰える、金が貰える。




「どうかな?、魔法少女に成ってみないかい?君ならきっと活躍できると思うんだ!」




活躍うんぬんは興味ないですが、話を信じるならばお金を稼ぐ事が出来るようです。

どうしたものでしょうか・・・




「どうしても駄目かい?、一度だけでも魔法少女をやってみないかい?」


「・・・辞める事は出来ますか?」




「モチロンだよ!、あぁ、いや、続けてくれるのが一番嬉しいんだけど

 色んな理由で辞める子だっているから僕側は止めないよ?

 でも、でもね?続けても良いかなぁ~、

 って思えたなら辞めないで欲しいなぁ~って。」




さすがにその辺りまで疑い始めたらキリが無いですね、

それなら最初から断ってしまっても良かったんでしょうが

断ってない時点で答えは決まっていますね。




「・・・なります。」



「ホントかい!?、いやぁ~良かった、じゃあ気が変わる前に契約に移ろうか!

 だいじょ~ぶ!、堅苦しい事は何も無いよ!。


 君は魔法少女に成って魔獣を倒す、僕たちはそれを支援する

 さぁ、コレを手に取って」




そう言ってぬいぐ…妖精は光の球を私の方に差し出してきた。




 「・・・辞めるのも自由なら」


 「・・・モチロンだヨ?」




声を上擦りながら答えてきました。

やはり、あまり信用できないですね。




 「さぁ、受けとって。コレは≪シード≫って言うんだ。

  これを手に取ってくれたら後は望んだ力が使えるようになるから。」




もはや押し付けるような感じで渡してきましたが、望んだ力ですか・・・

ゲーム的に考えるならレベルを上げて物理で殴るのが好きですが、

あの妖精の話を信じるなら私は強い部類に入るとの事ですが

それは初期レベルが高いと思って良いんでしょうか?


それなら・・・・・・




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――




気が付いた時には手の中の光は無くなっており

辺りを見渡すと違和感を感じました、

どうやら身長が伸びているようですね。


元々が150㎝と気持ち小柄でしたが感覚としては20㎝程は伸びてるでしょうか?

部屋の姿見で今の私の姿を見てみると



暗い赤色の少しボサついた腰までで伸びる長い髪に

髪よりも更に暗い金色をした瞳

紅い袖なしの燕尾服に肘まで覆った黒い籠手

黒いガーターベルトにヒールブーツという

色見だけで言えば主人公側では無いだろう色合いの女性が立っていた




これが…私ですか、かなり変わりましたね。

無表情なのは変わりませんが、目つきが今まで以上に悪いですし、

上はスーツ?みたいなのに、袖も無いですし、ズボンもスカートも無いとは、

動けばパンツが見え放題になってしまっていますね。




「・・・チェンジ」



「えぇ~っと、それは服装がって事だよね?、

 それはちょっと難しいかなぁ~、なんて、アハハ…」



「・・・じゃあ辞める」



「まって、もうちょっと待って!!お願いだから待って!」




辞めるのは自由と言っておきながら待てとは

ですが、待てと言うことは辞める選択をこちらで選べると言う事ですね。




「ほら、さ?、せっかく魔法少女になったんだし一回くらいは戦ってみない?

 変身したのを見て確信したけどやっぱりキミはかなり強いよ、ホントだよ

 お手伝い感覚でお金稼げるんだよ?、とりあえず一回やってみない?

 戦わないにしても魔法が使えるんだよ?

 何もそんな直ぐに辞めなくてもさぁ・・・だからぁ、ね?」




必死ですね、このぬいぐるみは、戦わなくとも魔法少女であれば良い、

と言うのはあまりに不自然ですね、

魔法少女であるだけでこのぬいぐるみに何か利益があると見て良いでしょう。




「おおっとぉ~、そうこうしてる内に近くに魔獣が現れようとしているよ?

 キミの周りの平穏の為にも戦った方が良いと僕は思うなぁ・・・」




とスマホの様な物を見せてきました。


それによるとここから徒歩二分も無い所を中心とした円が映っており、

この円の中に魔獣が現れる可能性が高いようです、

そしてその円の中に自宅も入っていました。




「・・・今回だけですからね?」


「だいじょ~ぶ、今回出現する魔獣はⅮランク相当だから君なら余裕だよ!」




ぬいぐるみがムカつく笑みを浮かべながら私の返事を誤魔化しました。

初執筆、初投稿で変な汗かきながら書いています(長く続くと良いなぁ)

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