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──この間0.005秒太郎

作者: しいたけ

 昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがおりました──この間0.005秒。


 お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯へと向かいました──この間0.005秒。


 お婆さんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました──この間0.005秒。


 お婆さんが桃を持ち帰り中を割ってみると、中から元気な男の子が飛び出て来ました──この間0.005秒。


 二人は子どもに桃太郎と名付けて、とてもとても大事に育てました──この間0.005秒。


 色々あって、桃太郎が大人になると、鬼退治へと出掛けます。桃太郎は犬猿キジをお供に加え、鬼ヶ島を目指しました。そして、鬼ヶ島に巣くう鬼達を皆殺しにしました──この間0.005秒。


 鬼が着服していた大判小判を持ち帰り、桃太郎はお爺さんとお婆さんが住む家へと帰ります──この間0.005年。


 そして大判小判を使い果たした桃太郎は、お爺さんとお婆さんのすねをかじり続けて生きました──おしまい。

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― 新着の感想 ―
[一言] 婆が桃を割ると決めた瞬間に桃が割れているっ!! 実は持って帰るまでの衝撃で割れただけなのでは!?
[一言] 人間には認識出来ないスカイフィッシュみたいな桃太郎でしたが、世間的には「気付いたら鬼と財宝が消えてた」のでしょう。桃太郎は今も目の前を横切っているかも知れません。
2021/01/12 22:20 退会済み
管理
[気になる点] 0.005年って、1.825日ですよね。 ぼったくりの竜宮城で豪遊でもしたんでしょうか。 [一言] 元ネタは宇宙刑事ギャバンかと思いましたが、あれは0.05秒でした。
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