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悪役聖女と完璧王子

お久しぶりです・・・!


が、問題発生!!


 王子は14歳でロゼットは12歳ですね。

 まだ王子の名前は秘密です・・・!


 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ………っっ!」


 ロゼットは激怒した。(疲れただけ)必ず、かの極悪非道のブラッドベアを除かなければならぬと決意した。ロゼットには体力がない。


だが、ロゼットは走った――――――っっ!



走れロゼスっっっ!!!!












 あとどのくらいなのか、探索魔法に距離を感知する私のオリジナル魔法を重ねがけして確かめてみる・・・って、とおっ!何この距離は!さっきから全然進んでないじゃん。


 と、思ったそこのあなた!!!








パソコンが恋人の過労死OLなめんなよっ!


こちとら、電車の終電に乗り遅れる時以外は走ったことないんだよっ!


 で、でもこの調子で行ったらとあと数時間はずっと走り続けることに…。



いやだぁぁぁぁぁぁ〜〜っ!


てか、無理だから。着く前に死ぬから。


…ん?じゃあ、走らなければ良いのでは?幸いここはファンタジー。魔法という便利なものが存在している。


私のオリジナル魔法の《龍の巣》みたいに、新しく創っちゃえばいいんだ!


 そうと決まれば話は早い。早速、魔法発動だ!



 〜ロゼットの脳内〜

  空+飛ぶ+魔法=(ピコ ピコ ピコ…)天使の羽(チーン)



よし、イメージするのは天使の羽だー!えーっとそれじゃあ…


私は目を閉じて意識を集中させる。



「【 白き(ブラン・)天使の(アンジュ・)(エール)】――――――――――――っっ!!!」



 唱えた瞬間私は白い光に包まれた。そして同時に私は白い光で作られた天使の羽根をイメージするようにして、魔法を構築していく。



パアァァァァンっっ!!



何かがはじけるような音とともに、私を包んでいた光が天使の羽根へと変わった。


これでよしっと。さぁ、それじゃあ…


「それじゃぁ空の旅にしゅっぱぁーつ!」


思いっ切り地を蹴ると、体がフワッと浮く様な浮遊感に包まれ、気がついたときには私は空を飛んでいた。


うっわぁ~!綺麗!


空は青く澄み渡り、下に広がる森の緑は太陽の光に照らされて、青々と茂っている。真っ白な雲と染み入るような青、若々しい緑の色のコントラストが美しかった。


ちなみに【白き(ブラン・)天使の(アンジュ・)(エール)】は、フランス語だ。


せっかくのオリジナル魔法で、自由に魔法名を決められるんだからオシャレな方がいいもんね☆

 間違ってもファイヤーボールとか安易かつ、こっ恥ずかしい名前は遠慮したい。

脱!中二病!!


 うんうん唸っているうちに、目的の場所へと近づいてきた。出発してから数分しか経ってない。(ゼロ)が4個くらいついて、しかも単位はキロメートルだったはずなのに、こんなに早く着いちゃうなんて・・・。もっと早くから使えばよかったわ・・・・。



 さて、襲われている人たちはどこかしら?

探索魔法ではこの辺だと思うんだけどな・・・。


そのとき緑の中に、チラッと赤いものが見えた。



そこかっっ!



さっき見えた場所に着陸すべく降下していく。



 グゥオオォォォォォォッッッ!!




 そして聞こえてきた低く、荒々しい獣の声――――――――――――。


  ヤツ(ブラッドベア)だ。



   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  












 前衛2人が剣を持ってギィンギィンと激しい音を立てながら、自らに襲いかかるブラッドベアの牙をギリギリ躱している。だけどそれも長くは持たないだろう。


 私は自らの無力さに、拳を握りしめた。



 「何が・・・っ。何が王子だ・・・っっっ!」







 何年か前、ある公爵家の者がアルダの森に聖女がいると言ったらしく、今では噂好きな社交界で一種の伝説となっていた。僕もその話は前々から知っていたのだが、その頃はまだ幼いからという理由で森に行く許可は取ることができなかった。


そして数年を聖女に会いたい一心で我慢し、ようやく父上・・・国王からの許可が出た。

勿論少数の護衛をつけて、お忍びだ。




 このアルダの森は資源は豊富だが、危険な魔物が多いため立ち入る人は殆どいない。


そんな森に住んでいる聖女が本当にいるのか?魔物に襲われないなんて、本当は魔女や魔族なのではないか?


 こんな浅はかな気持ちで訪れた自分はなんて馬鹿だったんだろうと、今更ながら後悔した。

森で迷ってしまったのだ。この森は似たような景色が広がっていることから迷いやすいことでも知られていた。だがまだこれだけなら問題はない。


しかし私たちはここからさらに間違いを重ね、いつの間にか森の奥へと入り込んでしまったのだ。



 この森で最も危険な魔物――――――――ヌシの住処へと。







 私の目の前で木の幹にもたれてぐったりとしている男は、護衛のため同行してくれたカーライン侯爵家の長男、ランス・カーラインだ。


狙われた私を庇おうとして背中をザックリと切り裂かれてしまった。傷はかなり深く大量の血が流れており、その血の匂いが更にブラッドベアを興奮、凶暴化させているようだ。


そしてブラッドベアが一層強く前足を横に薙ぎ払い2人の剣士を吹き飛ばす・・・っ!



 護衛の剣士2人は左右に大きく吹き飛ばされ、木の幹に強く体を打ち付けた。衝撃で骨が何本か折れたらしく、身動きがとれないようだ。

 

 ようやく邪魔者がいなくなったとばかりに、私の方にゆっくり近づいてくるブラッドベア。


だが、逃げようにも私のすぐ傍にはランスがいる。私がここから逃げたら、真っ先に彼が殺されてしまうだろう。

 左右から、「王子!!」「お逃げくださいっ!」と飛ばされたさっきの2人の剣士の声が聞こえてくるが、それに従うつもりはない。

 

 ランスは私を庇って大怪我を負ったのだ。そんな者を見捨てて自分だけ生き残るなんて、何が王子だ。

 そんな真似をするくらいなら私は…ここで、死を選ぶ!




 

 そしてついにブラッドベアが目の前に迫り、その鋭い爪を私に向けて振りおろ―――――――――――――――――――








































              

 











  







「そこまでよ。」







  天から、美しき光が舞い降りてきた。



久しぶりの投稿で申し訳ないのですが、受験が迫っているため、

『平成32年の3月まで活動休止』します!まっこっとっにっ!申し訳ありませんっ!!

ただ、受験シーズンが終わったらまた開始しますので、どうか待っていてください!

(詳細は活動報告にて。)



 作者もみんなと会える日を楽しみにしてるぜ・・・・・・っっ!!!

 またなっ!

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[一言]  受験、成功しますように。
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