ななちゃんのお正月
ひな月雨音さまとのリレー方式で完結させた物語です。
「ぷ~ってなったよ」
ななちゃんが、お餅を見つめて不思議そうにしています。
「ぷ~ってしゅるでちゅ」
大好きなお姉ちゃんのかなちゃんも、やって来ました。
「ななのほっぺみたいね」
ななちゃんのほっぺをツンツンするかなちゃん。
「なな、ぷ~ちないでちゅ」
と、ななちゃんのほっぺが膨らんでいます。
「さぁ、二人はお餅さん、何味で食べるかなぁ?」
「私はあんこがいいなぁ」
かなちゃんは、ぷ~っと膨れたお餅さんを、お汁粉にしてもらいました。
「なな……ぷ~ちないでちゅ……」
「はいはい、ななは何味かな?」
「きなこしゃんでちゅ」
ななちゃんは、きなこのお餅にしてもらいます。
びよ~ん――
ななちゃんは、こんなに伸びる食べ物を知りません。
「どちてぇぇぇ! びよ~んどちてぇぇぇ!」
きなこをボロボロとこぼして、きなこもちと格闘する。
「まぁま? いちゅごっくんしゅるでちゅか?」
「お餅が、小さくなったらよ」
「ちぃしゃくなったでちゅ」
手も顔も、きなこまみれのななちゃん。
それを見たかなちゃんとママは、思わず笑ってしまいました。
ななちゃんの仕草に笑顔で見守るふたりを見て、幸せを感じているパパでした。
ひな月雨音さま、楽しく書けました。
本当にありがとうございました。