表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

終章:序

今日、この太陽系第三惑星地球という星は消滅する。

今日、彼らはまた永劫の進化の為に星を喰い尽くす。


 裂けた地表から炎が噴き溢れ、その轟々たる爆音は辺りの音を支配する。

 暗雲は空を覆い今にも苦痛の涙を流しそうになっている。

 風は乾き、鋭く、刺すように吹き付ける。

 砂塵は流れて視界は悪い。

 だが

 対峙するソレらは静かに風が止むのを待っている。


そして


世界は静止した。


 星も理解しているのだ。

我々が、いや人類が理解しているように。

この先にあるのは人の滅びか星の滅びしか無いのだと言う事を。

どちらに転んでも救いなどない。


一方は少女の姿をした化物。

片や人の形をしているだけの化物。


 我々にはもうどうする事も出来ずただ傍観するしかない。

この記録とて誰に見せる訳でもない。後世に残せないだろう。

それでも私はココまで彼女を追った人類の一人として、見て、書き残さなければならない。

この戦いの行く末を。

そして彼女の選択を。


 それこそが私がココに生きて辿り着いた理由にして、きっと責務なのだから。


――G・マクダネル



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ