表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

野村雄―2

 野村雄は、親友の言葉を受けて、息子のアラン、更には今の妻のジャンヌ、そして、末娘のファネットのこと等を、つらつらと考えた。


 アラン、自分にしてみれば、自慢の息子といえるだろう。

 そして、自分の知っている他の2つの世界でも、自慢の息子になった。

 自分の最初の人生、ヴェルダン攻防戦で戦死した世界でも、アランはフランス陸軍士官となり、順調に出世したのだ。

 そして、1958年に、ほぼ同じような言動をして、フランス第三共和政を救ったのだ。


 だが、最初の人生では、その後でアランの人生は、ある意味では暗転する。

 アランの義理の息子、ピエールが、西サハラの平和維持活動にフランス陸軍士官として赴いたのだ。

 その際、スペイン内戦時にアランが娼婦のカサンドラに産ませていた娘で、スペイン空軍士官になっていたアラナ・ハポンとピエールは知り合い、義兄妹で恋に落ちたのだ。


 更に言えば、アランはピエールの恋の相手の背景を探ることになり、アラナが自分の娘であるのを知る事にもなったのだ。

(自分の最初の人生では、アランはスペイン内戦の際にアラナの養育費を一括して払って、カサンドラと縁を完全に切っていた。

 そうしたことから、アラナがスペイン空軍士官になっていること等を、アランは知らなかったのだ)


 そして、ピエールとアラナは結婚することになった。

 更にアランの妻カテリーナが亡くなったこともあり、又、アラナがお節介を焼いたことから。

 アランとカサンドラも結婚することになったのだが。


 最初の人生の世界では、カサンドラは名うての娼館の経営者で、自らもかつては客を取っていたのだ。

 だから、それこそそんな女と結婚するな、金目当てだろう、とまでの誹謗中傷を、アランは浴びることになり、フランス陸軍を退役した上で、カサンドラとアランは結婚する事態が起きたのだ。


 そして、ピエールとアラナの結婚生活も、アラナが戦場PTSDからアルコール依存症を発症したことで暗転することになる。

(尚、アラナは一時、麻薬にまで手を出そうとする事態にまで至ったが、私の今の妻、ジャンヌがその世界では裏で動いたことから、カサンドラはユニオンコルスの大首領の秘密の娘、更にアラナは秘密の孫娘になるという噂が、いわゆる闇の世界で流れることになり、麻薬には手を出させずに済んだのだ)


 アラナは、数年がかりの治療の末に、何とかアルコール依存症の治療に成功したが、大量の飲酒は肝臓を壊していて、肝硬変でアラナは若死にしてしまったのだ。


 だが、この世界では。

 スペイン内戦に自分は義勇軍名目で派遣され、アランも父の下で初陣を飾りたいと義勇軍の一員になったことから、カサンドラとアラナのことを、自分は薄々察する事態が起きた。


 そして、第二次世界大戦終結後、自分はアラナ達の消息を探した末に、カサンドラに娼館経営を止めるように直に説得して、転職の道筋を付けようとしたのだが。

 何しろ娼館だ、単に閉鎖するだけでは済まない、娼婦を転職させるのも一騒動なのだ。


 そんなことから、今の妻のジャンヌ・ダヴ―が乗り出し、ユニオン・コルスの大幹部とのかつてのコネ(ジャンヌは大幹部の童貞を奪っており、出世の糸口を掴ませ、命の恩人にもなるらしい)を活かして、娼館を無事に転売させて、大金がユニオン・コルスから支払われることになった。


 そして、カサンドラは綺麗な身になって、20年近くをスペインの国家公務員として過ごした後、カテリーナの死後、アランと再婚する事態が起きたが。

 その代わりに、自分は退役して、フランスに住む事態が起きたのだ。

 アランが幸せになったのは良かったが、本当にこんな事態が起きるとは、と自分は苦笑するしかない。

 本当にすみません。

 一話でまとめきれませんでした・

 次話に続きます。


 ご感想等をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 紆余曲折どころか七曲がり八転びな野村さん周辺の人生航路(´Д` )薬にアルコールに闇社会とウネる大波が荒れすぎてビビりますわ……ところで恋愛凡人な読者には「逆行した時に次代の子供たちを恋人たちと育む…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ