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熊に関して知って欲しい8つの事

作者: こけし

 この皆さんが楽しい時間を過ごす「小説家になろう」というサイトに、連日報道されている熊被害に関する記事を載せることを自分自身悩んだのですが、余りに人的な被害が多い事、又夏休み期間で行楽の機会もあることから記事を書かせて頂きます。


 この内容はネット記事や学術論文ではなく、実際に山に入る林業者や対応している自治体に勤務する身内から情報を得ております。

 動物生態系やご自身の見聞を優先されたい方はそれでも構いません。このサイトに今当に被害者のでている状態で記事にするな、不謹慎だと仰るのであれば不満をお持ちでしたらどうぞこちらにぶつけて下さい。

 

 では書かせて頂きます。


 熊の被害は年々増加しております。それは生態系の変化や里山の変化(里山の人が害獣を駆除してくださっていました)、住宅地の整備の中で山沿いに宅地の増えた事様々あります。何事も1つの問題が多くの原因や要因が絡みます。

 現在、住宅地に熊が出没しております。都市部の皆様や若い世代の方々はご存知ないかもしれませんがイメージニュースを見た時には必ず頭に入れて欲しいことが8つあります。

①人を食べた熊は人を「餌」として認識して人を狙います。 

②人が狙った物(食料)を持ち帰った場合、人が自身の獲物を奪ったとして嗅覚を頼りに必ず探し出して食い殺しに来ます。熊の食料に関する執着は恐ろしいのです。

③畑等狙われていますが、山の恵みよりも遥かに美味しく栄養のあるものを知った熊はそこを餌場として何度も訪れます。

④茂みに連れ込むということはその熊は「人間を餌と認識している」証拠です。熊は自身の食べるものを茂みに持ち込みます。

⑤様々な保護活動や猟友会の高齢化、里山の人々の害獣駆除も減り、人間の恐ろしさや銃の恐ろしさを知らぬ熊が増えています。歌を歌う、ラジオを流しても効果ありません。知人は爆竹を鳴らすと話していましたが「それでも安心かと言われれば完璧ではない。親子熊に会ったら死しかない。」と話します。

⑥熊スプレーに期待しないで下さい。熊は走れば時速40km、熊よけのスプレーは風のないところで15mしか噴射できません。更に目を狙うというのは至難の業です。

⑦子熊がいたら必ず親熊がいます。親熊は必ず貴方を敵として殺しに来ます。

⑧猟友会を多くの方々が期待しますが、その方たちも同じ「人」であり「命」「家族」がある事。警察や消防の方々や対応されている自治体の職員の方々も同じです。


私がお伝えできることはこの8つです。

「熊注意」とされている場所、実際被害が続いている場所へ行くことは避けて頂きたいです。貴方や大切な人の命をしっかり守って下さい。そして、被害に合われている人々や実際に対応されている人々の苦労に少し理解を頂けましたら幸いです。


繰り返します。熊鈴、熊スプレー、ラジオも効きません。爆竹も完璧ではありません。何より確実なのは「危険」を避けることです。昔の熊は人を襲わなかったと話す人がいますが、誤りです。明治、大正、昭和と熊による凄惨な事件があります(年配の方はご存知でしょう。北海道、ヒグマ、各年代で検索下さい)。


「熊が人を恐ろしく思わなくなった」と一部の専門家やメディアは伝えます。ですが長く里山で暮らして来た人間からの見ると「確かに狩りに行く人は減って人を恐れる獣は減った。」「たが、こうして熊の被害が続くのは人間自身がもともとある自然、獣の恐ろしさを忘れてしまったという側面もある」「真の『自然との共生』を考えるならば自然の恐ろしさを正しく知らねばならない」と。


『畑を荒らした獣はまた来るから殺さねばならぬ。人を襲った獣は殺さねばならぬ。人を襲って人の味を覚えた熊は何度も人を食べに来る。絶対に殺さねばならぬ。』『熊は人を食うんだよ。絶対に忘れてはいけないよ。』私は子供の頃から何度も大人達に聞かされてきました。動物は熊は恐ろしいのです。


どうか、皆様ご自身と御家族の命を守って下さい。



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― 新着の感想 ―
貴重な情報をありがとうございました 徹頭徹尾真っ当なご意見で、ネットや出所が怪しい学術論文の出る幕がないですね 猟友会の皆さんの高齢化も不安要因ですが、『熊かわいそう』系の方々は人里に潜む害獣なの…
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