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3話

△△△△△△△




「 ピクッッ」




無機質というのか、気づけば真っ白で

なにもない空間にいた…。


先程食らった....、身を焼き尽くすような

もののせいか....。



隕石のようなものだったと思うが、



今、立ちあがるのがやっとのなか。


何故か気づけばこんな空間にいる_。



(転生物なのかこれ …?)



次の世界への希望とは別に。

この世界で幸せにしたい人のことが頭の中を

よぎって胸がズキッと痛む....。


そうやって何もない空間に1人立ち尽くすなか....。


ブワッ――。


周囲の風景が一瞬で草原に変わり、



背後には、1人の女の子が立っている。


「やあっ!」


 彼女である美穂と同じ容姿だが。

 こんなとこで、、

 出会うわけがないだろう...。


「なんだ…......。」



手をあげて、

リラックスを求める彼女に、

こちらも同じ挨拶を返し、

会話の姿勢をとるが......。


「パチンッ」



一瞬で白いティーテーブルを並べると、

そこへむかって、

指を差し向け....。


むこうで話そうと示唆してくるーー。


黒髪のボブでショートヘアより

すこし長め....。

丸顔

お互いの中間距離に置かれたセットに

間違いなく先に辿り着いてしまうと、


嫌な感情が沸きでるが、


彼女のペースは揺るがないだろう。


上からなにか降ってきて、

一瞬で身体が燃えたように

感じたのを思い出すが。


わざとスタートをゆっくりにし、

質問を飛ばす。



「なんで、美穂の姿なんだ?」



ただの質問で飛ばした話だが、

美穂はただの美人だったと思う。




むこうは。

突然...。

出現したボールにむかって...。

走りだし...‼︎



出現した...。

ゴールにむけてシュートを放つ。

フォームは当人そのまんまだ。



むこうは、そのままテーブルにつき。


俺は遅れてゆっくり座るが、

なんとなく議題の1ページ目は理解できた気がする…。



正体不明の美穂が、

こちらに挑戦的な視線をむけるなか...。

むかいあうように、

こちらも座りながら質問を飛ばすーー。


「俺のやる気をみたのか・・・?」


 高校総体を8ー0でボロ負けしたこと。



 それから、今まで以上に人生の暗転...。

 最終的には

 サッカーを捨てたが最後...。



 (こんな俺がふたたび、戻ってくるのを待ってたのか...?)



 用件はサッカーであることは間違いない。

 それなりの話し合いだとは思うが、

 

 むこうは俺に説明の口火にと、ひとこと。



 「サッカーのスカウトにきた...。ここより遥かに高い次元に挑戦してみないか?」


それは、偽物による抜群の笑顔でも

なかったが、俺の返事は見透かしたもの

 同然だろう…。



 「それは、、今更じゃないのか…?それに。お前にそれがみえていたかは知らないが、俺はすでに結婚したい人がいる。出来れば帰してほしい....。」


 

 勿論、これは試しにいってみたに過ぎないが、

ニコへの罪悪感を考えたら、悲しむに決まっている彼女のことを思えば、当たり前の話である。


 年齢も制服が可愛い職場にいる。22歳だし。

あれだけ、支えてくれてるんだから、

しあわせにしたいと思うのは普通のことである_。



 「ひとまず…。」





       ◇




 (ちくしょう...。)


 世界のレベルなんてこんなもんか...?



 ブラジル戦のあとから1週間...。

 ようやく、和也が。俺のサッカーの試合を

 観てくれたと連絡が入ったのは、

 俺にとっては結構な朗報だったが....。




 パー○ィの奴....、ハァ。

 展開を読んで、先に動いとくよう。

 ちゃんと教えたが、

 幾らなんでも精度が低すぎる…。




 (和也が日本代表にいてくれたな…。)



 ウチの中盤はカウンターの警戒なのはわかるが、

 お前にきたボールを、創ったチャンスを

確実に決めてやろうと思えない連中が多い...。


 そういう世界にいなかったのだろう....。

 練習中でも試合でも必ず出来たほうがいい

モードだと思う。



周りの人に聞けば....。

 移籍したがるタイプは要らない。

 ネームバリューで、手柄を持っていかれるのが

 周りから不満を生む可能性がある。

 そして、"王様気質で、周りにヘタクソの

レッテルを張る可能性が大きい。,,



 と。たいして注目されていなかったのも

 最悪だが、

 俺がもっと協力すべきだったのかもしれない。




 ーー「はっきりいって地元のライバルか?

 今はもう少し待ったほうがいい。」


 そんなこともいわれて、

 納得してたが・・・。

 シンプルに喧嘩でも仕掛けるんだったな…。

 




 "ワールドカップ7人説"....。


 

 地元贔屓の選手を、あきらかに軽んじた

発言の中身は、やっぱり一定以上のクラスにくると

中位クラスでの慣らしが必要なくなってくる

 という仮りの理屈が裏づけをしているが。


 (そう思えば、ワールドカップは遠いな…。)


 当然、個性のゴールやリーダーシップがあるなかで、俺等が勝手にもうけた指標だが…。


 このクラブでも基準にはあと、2人.3人

くらい少ない気がする....。


 今年でギリギリエースの座を

手に入れたように思うが...、和也がいたら2人目

 だったことは間違いないだろう。

ミニゲームでのさなか。自分がバロンドールに

 輝くだけの運があるかを問いかけながら

練習後...。


 ピッチの横に誰も気にとめない...、、

 仙人のようなお爺さんが立っている。



「お主、必殺技が欲しくはないかね...。」



 思いの外、

 距離がひらいているのに

 良く聞こえた。

 その声をきいた直後…。

 

 

 ドゴゴゴゴ....。


 滅茶苦茶大きな地割れがピッチ上で起こり、

 俺の意識が完全に持っていかれてしまう...。

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