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3/3

2話

    ▽



 ( あれから連絡がかかってこない… 。)



あの日から数日間、待望だったこともあって

学校ではどんどん噂が広がって行ったにも関わらず、

代わりが、提携先になる大学のみ…。



 「 他の選手と競合になるかも、ライバルの

青山選手もいるし…。 」


すぐにでも獲得されると思った俺は、

 即決でいい返事がくるとは思って、()()()()()

邪魔が入らないよう、

直接出向いておいたわけだがーー。


 ( とりあえず、明海大学へ連れてってもらうか…。)


 明海大学への出向は、彼女である。美穂が大学

で作るプロチームへの参加を、日本代表の監督から強く勧められていたこともあって一緒だが。


(どうなんだ――?)


 俺としても、扱いが悪くなければ微妙にステップアップのような学校だが、

 先にいる先輩達が年齢だけで邪魔になる。


 2年前と同じような環境じゃなければ、

 俺もチカラで敵を消し散らかして、


 別のスカウトを呼べるだろうが、上手くいくか?



 車内で1人、次の大会にむけての予定など。

もう力を持て余している俺の移籍先としての場所を

どうにか、探さなきゃならないが・・・。


 これからの話次第では、作戦が上手くいけば。

微妙に早めに卒業扱いのようになるかもしれない。



 △▽△▽△▽




 「 ごめんね、こちらのほうからは理由もあれだから、伝えづらかったんだよね。」


 日本代表 2 ー 0 オーストラリア代表


 「 監督、日本代表の勝利。おめでとう御座います‼︎」


 先程、県のトレセンで長いことチームを組んでいた。後輩で弟子(でし)(あつか)いしていた。金村渡(かねむらわたる)が日本代表のUー17で活躍したシーンがやっていた…。


 ( 正直、、どっちが上だかちゃんとわかってんのかよ。)


 連絡してくるのが、いい加減遅いと思った連絡先は完全OUT。


39歳のレジェンド相手にポジション負けしたことになっているが、


そんなことは仕方のないことだろう、


こちらのポジションは、DMF【ディフェンシブミッドフィルダー】


 

 日本代表では、なんで未だに呼ばれてねぇのか

不明だが...。

 トップ下のポジションで活躍できたらしい。


 高校を機に、チームのバランスでアンカーに

変更して以来、むこうの紅白戦ぐらいでしか大した結果は生まなかったものの...。


チームの戦術上、中央よりやや低いラインに位置し、攻撃のパスの中継地点となる。


サッカーでは、非常に頭の使う1番のポジションの1つに考えられていると思うが。







「よっしゃ‼︎やってやろうぜ‼︎」

 


 以前のテレビの内容であるーー。小学5年ときからはもう仲良くしていた間柄の2人が、


 当たり前の評価だとはいえ。日本代表入りして活躍していって以降、初の対戦――。



 同じ天才(てんさい)でも、美少女MFとして名高い。俺の彼女である渡邉美穂のほうは、

 男子マネージャーとして活躍しながらも、練習にも混ざったりしながら、あいつら同様に結果をだしてる。


(今度こそは絶対に負けられねぇ)



チームの主将の座は、実力が過剰のあまり手にすることができなかったが。


中学3年のときの借りを返すときがやってきた。


常盤西中 0 - 2 宮本中


親友の龍と後輩の渡は、俺たち目線じゃ小学4年の頃からの付き合いだが――。


こちらのチームもそこそこにやる気のある

ヤツらだったから見捨てられず。

同じ中学には行かなかったまでも、、


俺等がライバル関係を継続しているというのなら

これで、9年目だろうか?


俺が主将、監督代理として育てたメンバーも5、6人は確定で出場してくることになっているし、

現在、友人であること以外、何の助けにも

ならない奴らでしかないがーー...。


(映画みたいで、すげー盛りあがる!!)


舞台裏を通り抜けては、晴天の気候に

恵まれて太陽の光も気持ちいい!


正直、望んでいたのは2回戦、3回戦も後。


あの日本代表コンビ意外にも、中学の頃から

なかなか上手くなって厄介になったのが2人。


23番若林(わかばやし)和幸(かずゆき)

8番 安室真也(あむろしんや)


コイツらは大会を優勝でもしようもんなら、

普通に地方のクラブから

声が掛かっても、

おかしくない(ライン)まできている...。


勝ち目が薄い戦いを、ここ国立(こくりつ)競技場(きょうぎじょう)でやろうとしている。



ただ、勝ち目はゼロじゃない。



俺のスルーパスには、それだけのカウンターが眠っているはずである...。



「それじゃ、アップでも始めようぜ!!」

 


恐らく、最後の冬の戦いにむけての準備が今

はじまる...。

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