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転校生から友へ

「はい!じゃあ霧屋くん今日からよろしくね!霧屋くんはー、、、、あそこの空いてる席座ってもらってもいいかな?」

「わかりました」

彼が席に着く。その時目が合った。


彼はまた僕に爽やかな笑顔を向け手を振った。


朝のホームルームが終わり休み時間。っていっても何もすることがない。

(霧屋くんに朝のお礼を言わないとな。でもあそこの空間に入るのは、、、、、うん、無理だ。とりあいず今日の授業の予習でも、、、、、)


「ねぇ、君」


顔をあげるとそこには転校生の霧屋翔斗がいた。

「あ、すみません。後でお礼言いに行こうと思ってたんですけど、、、、」

「ああ、いいって笑笑。それより俺と友達になってくれないかな」

(何を言っているんだ、この子。こんな僕なんかと友達になったら次の標的に、、、)


・・・・・・・・・そうは思いつつもやっぱり友達を作りたいと思い、

「ぼ、僕でよければ」

「やった!ありがとう、本宮くん。いや、壮馬!」

「は、はあ」

(変わってる子だ。この子は)


キーンコーンカーンコーン


4時間目のチャイムが鳴り、昼休み。

いつもだったら1人で食べる弁当も今日は霧屋くんが一緒だ。

裏庭ヘ行き、2人でご飯を食べはじめる。

「まって、壮馬の弁当おいしそ!」

「あ、ありがとう」

(き、気まづい)

この空気感と言いなんといい何もかもが久しぶりすぎる。こんなたわいもない話をしながら昼休み終了のチャイムが鳴る。


急いで教室に戻る。その途中、


僕をいじめいてる奴らがじっとこっちを睨みつけていた。


放課後・・・・・・


いつもだったら1人で帰るはずなのに今日は霧屋くんが一緒に帰ろうと声をかけてくれた。

上履きを履き替え外に出る。と、

「おい、本宮ぁ。こっち来いこっち」

僕が手を掴まれ連れてかれそうになると、霧屋くんがその手を振りほどいてくれた。

「今日は僕と帰る予定があるんだ。だからごめんよ、じゃ」

僕の手をがっちり掴みその場を颯爽とかけて行った。


「霧屋くん、今日は本当にありがとう。凄く助かった」

「言っただろいつでも頼っていいって。てか、その呼び方やめない?翔斗でいいよ笑」

「わかった!翔斗」


こんな素敵な友達がいることが信じられない。こんな日々が毎日続いて欲しい。


でも、


こんな今日のような日が毎日続くとは限らない。

だからこそ1日1日を大切に過ごしたい。


そう思った。

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