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8話

俺たちは、ぎこちない会話を交わしながら、祭りのために着飾れた境内を見て回った。


俺はいつも通りに会話をすることができなった。まるで、ロボットが単語をカタコトで話すようなものへと変わっていた。


人混みの雑音や太鼓の音など会場中に鳴り響いていて、見慣れた境内が不思議な空間へと変わっていた。


「まもなく、花火が打ち上がります。今年は50周年を記念した特別ショーで。ぜひ、楽しんでください」

会場に夏祭りのメインイベントである花火が打ち上がることを告げるアナウンスが響き渡った。


人の移動が激しくなる。俺たちも移動した方がいいのかと思い、小春の方を向く

「なあ、小春はどう思う、、、、」


返事がない。


「なあ、小春聴いているか」

隣の彼女の方を振り返った。

彼女と賑やかなお祭りの人の流れに紛れ、ふと気づくと彼女の姿はどこにも見当たらなかった。


俺は、自分のことに頭がいっぱいになりすぎて、彼女のことを見れていなかった。


俺はパニックになりすぎて、頭の中で色んなことを考えてしまった。ああだこうだと一人で呟きながら、考えてこんだ。その結果、一つの答えを導き出した。


「そうだ。携帯にかけよう」


バックの中に入っていた、スマホを乱暴に取り出した。電源を入れ、LINEを開き、小春のページを開き、彼女のスマホに電話をかけた。


「もう一度だけ試してみよう」と彼は自らに言い聞かせながら、指を再びボタンに近づけた。だが、呼び出し音が耳に届くことはなく空虚な音を鳴らしていた。


深まる夕暮れの中、人々の歓声や楽しげな笑い声が耳に響く。喧噪の中、彼は彼女を見失ってしまったことに戸惑いを覚える。


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